レンズ【WN】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:14 hit、合計:7,685 hit

Eye ページ6

「話つけたって、」

「俺のヌナ連れてくるって言った!」

トーク画面はしっかり自分側から吹き出しが出ていて既読は12

あーあ、可愛くスマホフリフリしちゃって

許さないよ?可愛いけど

色々と誤解を生みそうな返信に不安しかないけど、頼まれていた仕事は丁度よく終わってしまったし、チャニは私を連れて行くつもり満々だし

いつの間にか彼らの練習室の前に立っていた

他のドアと何も変わらないはずなのに自分に身長よりもっともっと高く見える

チャニは「ここだよ」とドアを開け

よろしくお願いしま～す。ヌナ連れて来ました～

と入っていった

丁度一段落付いたのか、各々に休憩している所だった

一斉に視線を感じて1歩下がる足

チャニの背中に待って!と必死に声をかけるけど気づいてくれずドアの前でオドオドと葛藤する私

そんな私を気にもせず、チャニは振り返り

「ヌナ!入って!」

無邪気な笑顔で手招きしてきた

「こんにちは､､､」

広い練習室の壁沿いを歩き、チャニの後ろへ走った

「はい!ヒョン達!こちらが俺と同じ学科で仲のいいAヌナ!」

「噂のチャニのヌナだ～」

おっとりしたお兄さんが大きな目をキラキラさせて言った

噂?
聞いた事のないチャニとの噂を懸命に思い出す

「チャニ、2人兄弟なのにヌナが居るとか重大発表してきたから腰抜かすとこだった」

「本物の兄弟くらい仲がいいってことだよね!」

糸目のお兄さんが話すとチャニは肩に腕を回して笑う

「やー、そんな可愛い人と仲良いとか聞いてないぞ、イチャン!」

「そうだー！」

「可愛いとかそんな､､､」

「俺にはヒョン達にない可愛さがあるからね」

私は普段言われ慣れていない言葉にタジタジ

チャニはドヤ顔で野次を跳ね返していた

「あ、ヌナ知ってるかもしれないけど紹介しますね」

回していた腕を離し、学校の先生のように胸元で手を叩きながらチャニが1歩前に出た

「こちらがダンスサークルの先輩!」

端っこから、スンチョリヒョン、ジョンハニヒョン、ジスヒョン､､､

「大体の人が高校の先輩でほかの学校から来たヒョン達が何人かいるよ、でももう仲良しなんだ」

そう私に紹介してくれた