レンズ【WN】 (ページ5)

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Eye ページ5

2年生になってダンスサークルには留学生と1年生が入った

1年生のイチャンくんは私と同じ学科で先生の雑用係としてよく話すようになった

今日も人使いの荒い教授に自身の講習会のプリントをホッチキスで止めて欲しいと雑用を頼まれ、空いた会議室で大量の書類を前に横並びで作業していた

単に作業するのは落ち着かない性格なのかチャニは沢山話をしてくれる。ダンス部に話や兄弟の話、もちろんウォヌさんの話も上がる

「で、ウォヌヒョンだけが笑ってくれるの」

「ふーん」

今日も、チャニを可愛がるウォヌさんの話を聞いていたんだけど、どうもチャニの様子がおかしい

何やらタイミングを伺っているような感じ

どうしたの?と聞くと「あに、ちょっとね、」
そう言ってまただんまり

「やー、言いたいことがあるなら言ってよ」

そう言うと、「じゃあ、」と言ってわざわざ体を私に向ける
「ん゛ん」
咳払いをひとつつき

「ヌナ、ウォヌヒョン好きでしょ」

そう言った

「っ、急に何」

ばれた

なんで?チャニにそんな話をしたこともないし、ウォヌさんの名前も出したことないのに

固まってしまった私を見てニヤニヤしながらチャニが言う

「あ〜、何で分かったかって?」

そう言って、少し前のめリになって真剣な顔で続けた

「ヌナ、俺がウォヌヒョンって言った瞬間、１回固まるんだよ」

気づいてた?と顔を覗くチャニがあまりにも純粋な目をしていて否定すら出来なかった

「でもヌナ、そんなに仲良かったっけ」

もう手もつかないようでホッチキスを手放しペットボルの水を豪快に飲み干す

「あに、」

「、、一目惚れ」

「ちんちゃ?」

目を大きくしてありえないと言った顔で私を見るチャニ

「内緒ね、話したこともないし」

「大丈夫だよ言わないから､､､てか話してみない?」

面白そうに腕を組んで横目で見るチャニは出会った史上最大にワクワクしていた

「もらご?」

「絶対気が合うと思うけどな～」

スマホの連絡先を開き何やらポチポチしているチャニ

「ヌナ、ゲームも本も好きでしょ?ダンスも見に来てくれるし」

俺も後から行くけど、今練習室いるからさ、行こうよ

と言われたけど

いやいやいや、無理だよ。何話すの、知らない人から突然挨拶だなんて

「あにあに､､､今までメンバー以外ダンスサークルの練習室入ったことないって聞いたんだけど?」

なにその噂ㅋとチャニが笑い飛ばす

「ケンチャナ～、もう話はつけてるからさ」