幸せ。

# ページ32

〜伊野尾side〜









「3週間、、、持つか持たないかです。」









そう告げられた昨日はあっという間に過ぎて、









朝起きて感じる頭痛や腹痛、体の痛みから昨日のは夢じゃないんだなって感じさせる。









もうすぐ死ぬんだなって、、感じさせる。





伊野尾「あの、、、げほっ、外に、、、出たいです、、。ごほ、っ」








先生「外出、、、、ですか、、、。」






伊野尾「だめ、、ごほっですか、、、？」







先生が悩んでいるのを見て少し嬉しくなる。





すこしだけ、、、すこしだけ仕事がしたい。






ダンスはできなくても。





歌、歌えなくても。









ただ伝えたい、、、。








めんばーに、








ファンのみんなに、









俺の気持ちを伝えたい。









先生「ん、、、いいですよ。来週コンサートあるんですよね？踊ったりすることは許可できません




が、その時に伝えたらどうですか？

伊野尾さんの気持ちを。」









そう言ってニコッと笑うそう先生を見て涙が出そうになる。









伊野尾「ありがと、、、ございます。げほっげほっ」









先生「それまでに体調、整えてくださいね。」









その日は嬉しくて嬉しくて、読めんのことなんて忘れるほど嬉しかった。

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