今日は、少し肌寒いですね。 _登坂広臣

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車に乗るとやっぱり反応してきたうちのバカリーダーとただの関西弁。((



直「おっ、岩ちゃんおは...え！A!?えっなに！岩ちゃんとそーゆー関係??」
健「おいおい、岩ちゃん。1人抜け駆けはあかんぞ。」


岩「違いますよ笑
昨日僕の家で勝手にAが寝ただけですよ笑」
「ちょっとなに！勝手にって！」


なんて言って流れ的に座ったのは臣くんの空いてる隣の席だった。
キリッとした切れ長の目を伏せてスマホを見ている臣くん。



(臣くんなんてなんだかむず痒い感じだけど。)



隣に座ると座席が沈んだのが分かったのかこっちをチラッと見て「おはよ。」と言ってくる。


まだ朝だからかは知らないけどちょっと低いくぐもった声はなんだか心地よかった。





「臣くんおはようございます」






リュックからポーチを取り出し鏡とリップを探していると「岩ちゃんと付き合ってたの？、あ、付き合ったの？が正解か」なんてこっちをニヤニヤして見ながら言ってくる臣くん。

「いやいやいや、なんで剛典なのよ笑」






と鏡を見てリップを塗りながら言うと
臣くんは









「え、だって岩ちゃんのことが好きなんでしょ？」








って。




鏡の中で笑っていた私の顔はまるでさっきまでの笑顔が嘘だったみたいにとっても悲しそうな顔をしていた。









なんでこんな気持ちなんだろう。


なんでこんなにも悲しいんだろう。

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