今日は、少し肌寒いですね。2 _登坂広臣

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健「うおっ、俺らめっちゃええペースちゃうか！？」


おしゃべり健ちゃんの声が遠ざかって行く声を聞きながら至る扉を開こうとし、開かず次の扉へ移るという行動をずっととっていた。





「...ない。臣くんないです.....よ」


後ろの臣くんを見ると開けた扉にもたれかかってこっちを見ていた。

「.......。」




唖然として臣くんを見ているとクックックッと笑い出した。









臣「なぁ、ごめんって笑」





あれからずっと笑っていた失礼極まりない臣くんを一睨みし、先に扉を通って行った私を追いかけてきた臣くんはまだ笑っていた。









「ほんっっっとに失礼な人ですね！」


臣「だってAちゃん遅いからさ〜。」





なんて言って部屋みたいな所に辿り着き2人して出口を探している。







しばらく無言で探していた。



臣「Aちゃんってさー、彼氏いるの？」

「...いきなりなんですか」

臣「いやー、思ったから」

「いるわけないじゃないですか笑」



臣「絶対最近いたとかだわ〜」

なんて言うから


「私、これまでに1人しか彼氏いたことないですよ？笑」




と言うと





臣「え、まじ？それいくつの時なの？」









一瞬臣くんに言おうかどうか悩んだ。








けど臣くんなら









「付き合い始めたのは中２の終わり頃です。」









何故か、きっと大丈夫って思った。

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