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臣side
「……え、隆二はAのこと好きなの?」
隆「え、なわけないじゃん笑」
いや、ずっこけたわ。
隆「臣がなんか本気でAのこと好きなくせにうじうじしてるから喝入れてやろうと思って」
なんて悪い笑顔でこっちを向く隆二。
……なんなんだよ。お前。笑
隆「だからさー。告ればいいじゃん。臣はさ、思いを伝えられるんだから。そのAのもう思いを伝えられない飛真くんとは違うんだよ?」
その後お開きになって家に帰ってきた。
寝る前に水を飲もうとペットボトルを持ってふと、見た窓の外には綺麗な月があった。
すごくひんやりしてるベランダにでて月を見上げる。
『臣はさ、思いを伝えられるんだから。そのAのもう思いを伝えられない飛真くんとは違うんだよ?』
という隆二の言葉がずっと俺の頭ん中でぐるぐる回っていた。
Aは俺にその話をしてくれた時に「だから、もぅ誰かを本気で好きになりたくないんです。失うのが怖いから。」と儚い笑顔で今にもAが消えてしまいそうに、そう言った。
もし、俺が思いを伝えなくて、Aが他の人と付き合って、結婚して。
またそういう思いをしてしまったらAはどうなってしまうんだろうか。
壊れてしまうんじゃないだろうか。
あいつは、あの小さい体でいろんなことを、いろんな思いを抱えすぎている。
俺がAの抱えているものを半分にして。
俺が隣でAを幸せにしてやれないだろうか。
なんて思って月を見上げてたけど、
今日の夜はいつにも増して肌寒かった。
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アネラ(プロフ) - ma9さん» 初めまして、読んでくださりありがとうございます!引き続き宜しく御願い致します (2019年6月17日 17時) (レス) id: 694bb01d3e (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - 初めましてです。毎回楽しみにしています。これからも頑張ってください。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: 6caee87ad9 (このIDを非表示/違反報告)
アネラ(プロフ) - しょりそうらぶさん» リクエストありがとうございます!とっても面白そうです…、書いてみようと思います! (2018年6月2日 23時) (レス) id: f145052226 (このIDを非表示/違反報告)
アネラ(プロフ) - 美紀さん» 美紀ちゃんありがとう〜! (2018年6月2日 23時) (レス) id: f145052226 (このIDを非表示/違反報告)
しょりそうらぶ(プロフ) - おちが雨宮広斗で、主人公の女の子も強い設定のがみたいです!! (2018年6月2日 19時) (レス) id: ee24d17794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アネラ | 作成日時:2018年6月1日 0時