前世の記憶 (ページ7)

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７意外な一面ページ7

辺りを見渡したが誰もいなかった、しかし、鬼太郎さんの髪の毛が不自然に動いていた為じっと見ていたら、一つの目玉が出てきた

A「っ！！もしかして…今の声は…」

目「いかにも、このワシじゃよ」

A「めっ、目玉が喋った！？」

摩訶不思議な出来事に思わず腰を抜かしてしまった、この時、私の顔は青ざめていただろう、だって…その目玉は言葉が喋れるだけでなく、体までもが有ったのだから

鬼「僕の父さんさ」

目「目玉の親父じゃ！」

鬼太郎さんの父親である事を名乗ると、私に向かって小さな手を伸ばしてきた

ギュッ

A「…わっ、私はAです、助けていただきありがとうございます」

自分の名を名乗るのと同時に、親父さんの手を握り潰さないように優しく握手を交わした

目「Aと言うのか、良い名前じゃのう」

A「…ありがとうございます/////」

最初は恥ずかしさも有って中々話す事が出来なかったが、時間が経つにつれだんだん慣れてきた、之も鬼太郎さんと親父さんのお陰…そう思った

～

あれから…三十分は経っただろうか？鬼太郎さんは親父さんの入った茶碗にお湯を注いでいた

鬼「父さん、湯加減はどうですか？」

目「はあ～、極楽極楽じゃあ～♪」

まるで温泉に入っているかのように気持ち良さそうな表情をしていた

鬼「…そうだ！Aちゃん、そろそろ本題に入っても良いかな？」

A「…はい」

何時にも増して真剣な顔をしていたので、目を逸らす余裕すら無かった

目「っ！あちゃちゃちゃちゃ！！」

ジャポン…

鬼「とっ、父さん！？」

ちょっとした余所見が原因で茶碗から湯が溢れ、親父さんは全身真っ赤になり溺れかけていた、鬼太郎さんは親父さんの手を摘むとすくい上げた

A「…大丈夫ですか？」

目「大丈夫…大丈夫じゃ」

鬼「すみません…」

目「気にするでない、こんな事は慣れっこじゃよ」

熱い湯を浴びせられながらも決して怒らない親父さん、鬼太郎さんって意外とおっちょこちょいな性格なんだな…

～作成中～