前世の記憶 (ページ1)

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１プロローグページ1

私と鬼太郎がまだ幼い頃の時…

ゴォォォ！

幽(1)「かっ、火事だぁー！！！！」

幽(2)「皆、無事か！？」

私達(幽霊族)の暮らす村が火の海化としていた、炎はまるで生きているかのように次々と建物に燃え移っていた、その原因をおこした者こそ…

？「ククク…良い気味だな」

炎を自由自在に操る一匹の妖怪だった、まともに話せない小さな子どもから、女性、老人が沢山いるにも関わらず好き放題に暴れ回っていた、男性陣で村を守る為に必死になって戦うも相手に隙と言う物が全く無かった

幽(3)「くそ…このままでは村が…」

鬼「皆さん、此処は僕達に任せて下さい！」

幽(1)「…しかし…」

目「鬼太郎達なら大丈夫じゃ！」

A「一刻も早くこの場から離れて安全な場所へ！！」

幽(1)「…分かった、君達の健闘を祈る！」

鬼/A「「はいっ！」」

他の幽霊族が逃げる中、私と鬼太郎だけで強力な妖怪を相手に果敢に立ち向かった

鬼「僕達が相手だ！髪の毛針！！」

A「花吹雪の術！！」

？「うわあああ…フッ…」ニヤ

技をまともに受けた筈なのに余裕な表情をしていた

A「なっ！？効いていない…」

？「当たり前だ！この俺が餓鬼相手に負ける訳がないだろう、之でも喰らえー！！」

相手の攻撃が鬼太郎目掛けて放たれた

A「危ないっ…！！」

鬼「っ！！」

バンッ

咄嗟の判断と勢いで鬼太郎の事を庇(ｶﾊﾞ)った

A「っ…」

鬼「あっ…あぁ…」

バタッ

相手の攻撃により大ダメージを受けてしまった

目「何て事じゃ…」

？「フンッ、自業自得だな」

鬼「Aー！！！」

ギュッ

A「…うっ…鬼太…郎…」

目をゆっくり開けると鬼太郎に優しく抱き抱えられていた、だんだんと意識が遠のく中、最後の力を振り絞って口を開いた

A「皆…の事…お願い……」

鬼「しっかりするんだ！！Aー！！！！」

目「くっ…何故にAちゃんが…」

？「命拾いしたな小僧…今回だけは見逃してやろう」

鬼「…っ！？逃がすか！！」

Aの敵(ｶﾀｷ)を討つ為に技を放とうとしたが、相手は既にいなくなっていた

鬼「…遅かった…」

目「…」

僕と父さんだけが残り誰もいなくなると、不気味とも言える程の静けさが漂い、炎だけが今だに勢い良く燃えていた、この日、僕にとって大切な物が全て失った……