ふじぼこ隊というアイドルに私たちはガチ恋してます！２【現パロ】【アイドルパロ】 (ページ20)

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急いで車の準備を。　４月８日ページ20

美月side

『え......何で、何でお母さんがそっちに居るんですか？！』

お店の人「え？だっていつもこの日のこの時間は来てますし...」

『休みますって連絡はお母さんしませんでしたか？』

お店の人「はい...」

そうか、あの時お母さんは嘘ついたんだ...

『それで、母の容態は！？』

お店の人「救急車に今運ばれていって、青馬病院に行ったよ。」

『救急車...？病院...？』

救急車と病院という言葉を聞いた瞬間に背筋が凍った。

お店の人「私には容態がわからないわ。大丈夫なら良いけど...」

『行きます』

お店の人「え？」

『今すぐ病院行きますね』

お店の人「待って！今貴女、何かやってたんじゃないの？」

『私の事よりも母の方が大事です！！』

お店の人「わかったわ。住所送っとくわね！」

『ありがとうございます！』

しのぶside

美月、遅いですね...

『____それで母の容態は？！』

お母さまの容態？
何かあったのでしょうか...

『救急車？青馬病院？』

本当にどうしたんでしょう...
急いで病院行くのでしたら私たちで車を用意して...

『今すぐ病院行きます』

し「マネージャーさん、急いで車の準備を。」

マ「まさか、あの子を？」

し「大事な方のお母さんが危ないのなら助けるのが普通でしょう？」

マ「はぁ、わかりました。行き先は？」

し「青馬病院でお願いします。」

マ「わかりました。」

ガチャッ

『しのぶさん！！ごめんなさい...実は急用が出来てしまって...』

急いで戻ってきた美月の目はうるうると涙ぐんでいて
今にも零れそうなほど目に涙を溜めていた

し「行き先は？」

『え？』

し「今から行く場所は、青馬病院ですか？」

『そう、ですけど...なんで...』

し「良かったです...では
　あと2分だけ待って頂けませんか？」

『2分....？わかりました...』

し「これ使って良いですよ」

私はハンカチを差し出した。

『ありがとうございます...』

し「スタッフさん、禰豆子、アオイ、カナヲと相手してる子達に
　美月さんは青馬病院に私と行く事を伝えて下さい。今すぐに。」

ス「はい！」

『しのぶさんも来るんですか？』

し「あ、勝手にすみません...」

『いえ！そうではなく、私なんかに時間を使って良いのかなって...』

し「良いんですよ。大切な人の役に立ちたいですもん」

『大切な人...？！リ、リスナーとして、ですよね？』

し「内緒です♪」

こんなやり取りをしているうちに
美月の涙は引っ込み、笑顔になっていた