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黄.》
釘を刺したは刺したものの、カメラを回せば
何事も無かったかのような振る舞い。
隠してるなんて知らん人はほんまに分からんやろなぁ…
そこを気付いた俺、どんだけ末澤のこと好きなんや
山の中腹に差し掛かり、休憩に入る。
カメラを止めて二人でベンチにドサッと座り込んだ。
リ「大丈夫か？ まだまだ半分やけど、動けるん？」
末「ここまで来て行けへんとか逆にいやや」
リ「なんやそれ…お子ちゃま末様も大概にしや…
…てか顔真っ赤やん やっぱ一旦止めた方が
末「ええから、登山して顔赤なっただけやし大丈夫」
正直健康な自分も山登りにへばっていて末澤の顔を
しっかり見ていなかったが
よく見ると額には尋常ではない大粒の汗
真っ赤に火照った頬 大きく上下する肩の動き
心配せん方が無理やってこれ
末「ほら、早よ登って早よ帰ろ」
ベンチをそそくさと立ち登り始める末澤。
リ「ちょ、待ってや末」
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作者名：53 | 作成日時：2021年6月28日 23時
