454、開発ボーカロイド！ ページ5
熱中ディベロッパー！
エ「この学園、耳が良い奴多すぎね？
このガヤガヤした室内で
10メートル以上は離れてたのに」
オ「兄さんが
僕につけてくれた集音マイクは
人間の囁き声を
50メートル先でもひろえるんだ」
リ「ほう、それはすごいな。
妖精族や獣人属でも
そんなに耳がいいヤツは
なかなかおらん」
オ「えへへ、そうでしょう！
兄さんはすごいんだ」
嬉しそうに言うオルトくん、
お兄さんが大好きなんだな。
オ「それに、兄さんは僕と一緒に
授業に出てもいいって許可を
ちゃんと学園長にもらってるんだから。
別に1人が寂しくて僕を学園に
連れてきたわけじゃないよ！」
ケ「そうなんだ〜。ごめんごめん！
シュラウド家は学園七不思議的な
ミステリアスさがあるから、
つい盛り上がっちゃって」
オ「わかってくれればいいんだ。
僕もムキになっちゃって、ごめんなさい
兄さんを誤解してほしくなくて…」
「こちらこそごめんなさい、
注意もできなくて…」
オ「ううん、いつも遠くから
挨拶ありがとう！
今日は近くでお話もできるね！」
「うん、嬉しい！
こちらこそありがとう」
ケ「ところで、オルトちゃんも
VDCのオーディション受けにきたの？」
そうなんだ！と続けて、
オーディション受ける
きっかけを話してくれた。
ボーカルシンセサイザー
こだわり抜いて開発したからには、
どこまで通用するのかチャレンジしよう
ってことで、
オーディションを受けるんだって。
私のいた世界でもいたけど、
すっかり人気が出た後で、落ち着いた頃、
こちらではそういえば見てないな。
オルトくんが第一号くらいなのかな？
エ「ええっ？歌声をプログラムで作るなんて
そんなんアリ？」
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作者名：小桜華撫 | 作成日時：2023年7月21日 1時
