4話 ページ4
_you side
『ぬいちゃん、なんですか…?』
ci*「そうですね」
話してわかったことは、目の前にいるチーノさんは私がいつも愛でているぬいちゃんだということ。
なんとも信じ難いが、ちらりとベッドを見るとぬいちゃんがいなくなっていたので本当のことなんだろう。
『ぬいちゃんはなんで人間に…?』
ci*「僕はぬいちゃんやないです、チーノです」
頬をぷくっと膨らませ眉を顰めるチーノさん。
あざとすぎてウッという変な声が出たが、会話を続けた。
『チ、チーノさんはなんで人間に?』
ci*「正直なところ僕もわかりません…でも、いつも大切にしてくれているAさんとこうしてお話することができて嬉しいです!」
にぱっと素敵な笑顔を向けられ、両手をギュッと握られる。
ci*「ところで!昨日言ってたことって本当なんですか?」
『昨日…?あ、上司のことですか?』
ci*「そうですそうです!」
『まぁいつもの事なので…最近エスカレートしてる気もしますけどね』
はははと乾いた笑いを零すと、先程までとは打って変わって真剣な表情になるチーノさん。
ci*「僕は心配なんです、笑って誤魔化すのはやめてください」
『チーノ、さん…』
チーノさんの一言をきっかけに、ぽつりぽつりと今までの愚痴を零していく。
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作者名:豆大福 | 作成日時:2021年8月13日 17時