【d!】推しのぬいぐるみが【ci】 (ページ24)

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24話ページ24

＿you side

朝目が覚めると、なんだか少し体が怠いような気がした。

それ以外特に支障もないので、会社へ向かう準備をしようと思いベッドから立ち上がる。

するとくらっと目眩がしたので、壁に手をついてゆっくり深呼吸をする。

『うーん、風邪かな……』

1度自覚してしまうとどんどん体調が悪くなっていくようで、一応薬を飲むことにした。

チーノさんはまだ寝ているだろうし、変に心配もかけたくない。

食欲も湧かないし、置き手紙を残してさっさと家を出ることにした。

～～～～～～～～～～

最寄り駅に着いたところで立ち止まる。

『うわ、すごい人……』

いつもより明らかに多い人の数に、少し不安になる。

なんとか電車に乗り込むとぎゅうぎゅう詰めで息苦しく、立っているだけで精一杯だった。

やっとのことで目的の駅に着き、ふらふらした足取りで歩いていると、人とぶつかってしまった。

『いてっ……すみません』

謝りながら見上げるとそこには翔平が立っていた。

shp「すんません､…って、なんやAか……お前、そんなんで会社行けるんか？」

『ん？なにが？』

shp「いやいや明らかに顔赤いやろ、熱あるんちゃう？」

『あはは、バレた？実はちょっと具合悪くて……』

shp「そういう時は休めって、ちょっとそこのベンチ座って待っといて」

『え、でも…』

shp「黙って言うこと聞いとけ」

『はい……』