【d!】推しのぬいぐるみが【ci】 (ページ20)

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20話ページ20

＿you side

お互い座ったままぼーっとしていると、チーノさんが話し出した。

ci*「Aさん、そろそろご飯食べません？おなか空いちゃいました…」

『あ、そうですね！準備します！』

ci*「やったぁ！」

『何が良いですか？』

ci*「ん～、じゃあオムライスがいいなぁ……」

『は～い！すぐ作りますね！』

～～～～～～～～～～

『出来ましたよ～』

ci*「うわ～美味しそう！いただきます！！」

スプーンいっぱいに掬って、大きな口を開けて頬張るチーノさん。

リスみたいでとてもかわいい。

そんなチーノさんを見て癒されていると、視線に気づいたチーノさんがこちらを見る。

ci*「どうしました？」

『いえ、なんでもないですよ』

私が答えると、少し不思議そうな顔をして食事を再開する。

しかし、口の端にケチャップがついていることに気がついた私は、ティッシュを手に取り拭いてあげる。

するとチーノさんの顔がみるみると赤くなっていった。

ci*「え、あっ、あの、ありがとうございます…！」

『？、いえいえ』

その後、何故かチーノさんは黙り込んでしまい、部屋にはカチャカチャという食器の音だけが響いた。