【ヒロアカ】雄英に入ったけど、まさかの個性ダダかぶりだった件【轟焦凍】 (ページ3)

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『綺麗な校舎だなぁ……』

ゆっくりと廊下を歩きながら呟く。

必死の思いで入学した高校だもん。
初めて歩く廊下、目に焼き付けてもいいよね？

実際、中学校は少し失礼だがボロかった。
でも流石、名門校の雄英。
入口にも警備システムがガッチガチに固められている所からも名門校なのが滲み出ている。

『クラスは1－Aか』

ふんふんと上がる気持ちを鼻歌にして歌いながらドアを開けた。

ついに、私の花の高校生活が始まる……！！

ガラガラッといい音を立てて開かれたドアの先には＿＿＿＿

｢机の製作者の人達に対する気持ちは無いのか｣だのなんだの言ってるメガネの真面目そうな人

見るからに｢ヴィランです｣といいたげな目つきの悪い男の人が言い合いをしていた。

私の花の高校生活……。
返してよ！！！

てかさ、入学初日だよ！？
いきなり喧嘩するとか馬鹿じゃねぇの！？
周りの人達も迷惑そうだよ！！

イライラしながら席に座る。

喧嘩を止めたい所だが、突っかかれても面倒だし。(特に目つき悪い人ね)
ここはメガネの方に任せるとしよう。

友達できるかな。
ああ、緊張してきた……！

いいや！大丈夫大丈夫！
昨日20回以上、自己紹介の練習したじゃん！
髪もバッサリ切ってイメチェンしたし！
昔のようにはいかない！！

とりあえず、隣の人に話しかけよう。
チラッと隣の席を見てみる。

｢……｣

めっちゃ話し掛けてくんなオーラ出てるんですけど！？ヤバイ、殺される……

で、でもでも！ここでへこたれるな私！！
勇気は最初に使うんだよ！！頑張れ私！

『ね、ねえ！私、氷咲A！良かったら友達にならない？』

ニコッと微笑みながら相手に話し掛ける。
ど、どうだ……！

｢……わりぃけど、親父の事で友達になりたいと思ってるならいらねぇ。｣

『え』

ギラギラした目を向けて淡々と話す彼。
ちょと待て親父ってどういう事！？
有名人なの！？ごめん、わかんない。

正直、心にぐさりときたが私は引かない。
ばっ、となにか話題になるものはないかと探す。……！そうだ！

『き、綺麗な目ですね！』

｢は？｣

ちょっと待ってよ。
何言ってんだこいつ、みたいな目で私を見ないでください((