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#4 ページ5
「 ありがとう 」
い...言っちゃったー！
かっこいいって言っちゃった！
そういえばさっきまで落ち込んでて、頭回ってなかったけど...
今、目の前に手越くんがいるんだ。
あの、大好きな大好きな人がいる。
一番会いたい人が...
ずっと溜まっていた興奮が今になって押し寄せてくる。
すぐにでも叫びだせそう。
「 あ、それ... 」
手越くんは私の手首に着けているのを指差した。
「 これ、NEWSの10周年ライブの時の記念品の
ミサンガです！ 」
私の宝物でいつも身につけている。
って、NEWSのファンってバレバレじゃん！
「 もしかして、 NEWSファンの子かな？ 」
やっぱり。
この際ファンらしく好きって伝えちゃえ！
「 はい！NEWSの大ファンなんです！ 」
「 そっか〜。ありがとね 、」
あれ...？
気のせいかな。手越くんが切なそうな表情をしたような。
「 いえ！次のイベントも楽しみにしてます 」
「 あはは、嬉しいな... 」
気のせいじゃない...よね。
どうしたんだろう。
どうして、そんなに悲しそうなの。
「 えと... 」
言葉を探していると、手越くんが俯いて呟いた。
「 俺... 期待に応えられないかも。ごめんね 」
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作者名：こと | 作成日時：2018年6月30日 23時
