【ハイキュー】飛雄にとって、私は邪魔ですか？

5、笑顔と涙 ページ5

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…何となく、気付いていたけど、思ったより、ショック受けたみたい。


あれから午後の授業は全く身に入らなかった。

確か、また古典だった。


もう1回、誰かに教えて貰わないと。









そんなこと、今は、どうでもいいじゃん。

貴｢…なんで、嘘ついたんだろ……｣


飛雄が、谷地さんと一緒にいた事はまだいいと思えた。

でも、



それより私は、飛雄に嘘をつかれた事の方がよっぽど傷付いた。


谷地さんに用があるんだったら、そう言ってくれればいい。

私に隠れて、会っていたことがどうしても嫌な気持ちを倍増させた。



ねぇ、飛雄。

私こんなんだけど、一応今まで彼女だったんだよ？

…これ以上過去形にしたくないよ。





月｢…小柳、なんかあった？｣


隣の席の月島が声を掛けてきた。

今だったら、誰の優しさにも甘えてしまいそう。

それこそ、彼女じゃいられなくなりそうな気がして。



貴｢…なんでもないよ｣


また、仮面(笑顔)を被る。


月｢…ならいいけど｣

素っ気ない言葉も、妙な安心感。



自分で、どんどん溜め込んでることは分かってる。

発散方法も分からないから溜まっていく一方。


それでも、溜め込む以外の方法を知らない私は溜めるしか出来ない。


HRが終わり、ぞろぞろと生徒が教室から出ていく。

不思議。



仮面を被ることは出来るのに、外れる時はいつも突然だ。


机を涙で濡らしていく。






洪水警報、Lv5。

今すぐ避難してください。





そこで、見ている人がいるから。

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