33、飛雄と私 ページ33
貴｢お母さん！行ってくるね！｣
由｢行ってらっしゃい。マネージャー頑張ってね｣
あれから約2週間が経つ。時間の流れはとても早く感じた。
私は自分のやりたいことを見つけた。
今までの私は、自分の事を卑下し過ぎだった。飛雄の足枷、とかね？
もうただのお荷物じゃいられないと思った。
私にも、何か出来ることはあるか考えた。
今度は、支えてあげたいと思った。
飛雄の好きなもので、支えてあげたいと。
だから私はマネージャーをやる事にした。最初は上手くいかなかったけど、もうすっかり馴染むことが出来ている。
影｢凜｣
大好きな声が、名前を呼ぶ。
貴｢…飛雄、おはよう｣
電柱に寄りかかっていた飛雄。待っていてくれたみたい。
貴｢ありがとう、行こうか｣
おお、と短く返事をする飛雄。なんか違和感がある。元々口数は少ないけどさらに少ない。
貴｢なんかあった？｣
影｢さっき、及川さんに会った。
そんでこの前のお礼言ったら貸しひとつって言われたから、
春高には俺たちが行きますって言ったらキレられた｣
恩を仇で返すとは、まさにこれかな？
影｢…あと｣
口篭る。言いにくいことなのかな？
影｢もう1回、凜の事泣かせたら、○すって言われた。
…凜を幸せにしろって｣
徹は、私のお母さんですか？
貴｢…ふふ。安心してよ、飛雄。
私もう凄く幸せだから！｣
満面の笑みを浮かべて言えば、飛雄も珍しく笑う。
そして急に、飛雄の顔が近づいてきて、
貴｢＿＿｣
触れるだけの口付けをした。朝から甘い時間を過ごしてしまった。
もう、本当に飛雄無しじゃ生きられないかもしれない。
…きっと私は、この世界で一番幸福だ…そう勘違いしてしまうほどに飛雄を愛しているんだと思う。
なんてね！
貴｢先にあの橋に着いた方が勝ち！よーいドン！｣
影｢あっズリぃ！待てボケ！｣
幸せを噛み締める、今日この頃。
END
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とーか - ふつーに泣きました。谷地さんとお弁当食べてたりしてもう。ね？でも最終的に最高だったんでパーリーピーポーです。(?) (2020年3月26日 1時) (
レス) id: 39b1cb9946 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - やっちゃんとお弁当食べてた理由がすごい気になりました！！切なく胸がぎゅっと掴まれるような感覚に何回も落ちました！幸せになれてよかったです！ (2020年2月27日 17時) (レス) id: 05b337dbac (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - こういうすれ違い系（?）好きィ！まさかの主人公むっちゃ愛されてたｗｗ (2019年12月23日 20時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - 最高です。泣きました… (2019年8月24日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜(プロフ) - ぱすた。さん» 見て下さりありがとうございます！誤解の件につきましては、下の方のコメント欄に理由を書かせていただきました！作中でそこを明かすのを忘れいて…コメント欄の方を見て頂けるとありがたいです。私の語彙力なくて、何コレ、と思ったらごめんなさい。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 3aa4f94975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年7月13日 23時
