24、昔話と最善策 ページ24
貴｢…朝、寒いなぁ……｣
誰も居ない教室で、ただ君を待つ。静かだし、寒いし…全部嫌に思えてくる。
廊下から、足音が聞こえてくる。夜の学校だったら幽霊だったりして…
…でも、幽霊より怖いものなんだよなぁ…
朝、こんなに早く教室に来るのは一人だけだしね。
貴｢…おはよう、飛雄｣
影｢…はよ。……なんだよ話って｣
きっと、飛雄は長ったるい話は嫌い。だから、長々と語ってあげる。
貴｢…私達が、初めて会った時のこと覚えてる？中学入って初めての部活見学のとき。
飛雄の第一印象は、怖い人。ツンとしてて…ちょっと苦手だったの。でも、同じ部活で過ごしてくうちにだんだんと、飛雄の優しさに気づいた｣
影｢…忘れるわけねーだろ……あんな喧嘩｣
ちょっとくだらない喧嘩したんだよね…まあ、勘違いだったんだけど。
貴｢じゃあ、さ…あの日、私に言ってくれた言葉……覚えてる…？｣
忘れてても、そこまでショックじゃないけど…覚えててくれたら、少しは嬉しい。
あの言葉に救われた。
もう1つの、魔法の言葉。
影｢今でも、思ってるぞ。
お前の武器は、笑顔……だろ？｣
そう言って、微笑む飛雄を見て、心臓がキュウッと、締め付けられて苦しい。
期待させないでよ…
貴｢あの頃から、私は飛雄が好きだったのかもしれないね。
…私ね、昨日良く考えたの。今の私たちに、何が一番いいのか。
飛雄は、バレーに力入れたいでしょ？もうすぐ大会予選なんだし。
私は、もう苦しいのは御免。
だからさ、別れよう。もう終わりにしようよ｣
ちゃんと、言えた。突然の言葉に傷付いた表情の飛雄。
最善策は、これしかないんだよ…
嫌だな、別れたくないな…って本心は、隠さないといけないんだよ、私。
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とーか - ふつーに泣きました。谷地さんとお弁当食べてたりしてもう。ね？でも最終的に最高だったんでパーリーピーポーです。(?) (2020年3月26日 1時) (
レス) id: 39b1cb9946 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - やっちゃんとお弁当食べてた理由がすごい気になりました！！切なく胸がぎゅっと掴まれるような感覚に何回も落ちました！幸せになれてよかったです！ (2020年2月27日 17時) (レス) id: 05b337dbac (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - こういうすれ違い系（?）好きィ！まさかの主人公むっちゃ愛されてたｗｗ (2019年12月23日 20時) (レス) id: f0059e6ce4 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン - 最高です。泣きました… (2019年8月24日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜(プロフ) - ぱすた。さん» 見て下さりありがとうございます！誤解の件につきましては、下の方のコメント欄に理由を書かせていただきました！作中でそこを明かすのを忘れいて…コメント欄の方を見て頂けるとありがたいです。私の語彙力なくて、何コレ、と思ったらごめんなさい。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 3aa4f94975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年7月13日 23時
