【ハイキュー】及川様は告らせたい

4、有馬様は遊びたい ページ4

貴｢…最近、部活が多いですね｣

及｢そりゃ、もうすぐ春高予選だからね｣



朝練が終わり、2人は共に教室に向かっている。

朝練がある時はいつも共に教室に向かう。いつの間にかそうなっていたが、驚くことはこの後だ。



ぶりっ子マネを辞めさせたのはインターハイ前。

あれから3ヶ月がたったのにも関わらずありえないくらいに、全く進展がない。

これも2人のプライドの高さ故。お互いに、告白を待っているのだ。



だか、そんなある日、凜は国見と金田一が話していることを聞いてしまった。


国｢金田一、息抜きにどっか遊び行こ｣

金｢珍しいな！？おう、最近部活多いからな。パーっと遊んで疲れとろうぜ！｣














息抜き！！

なんて都合のいい言葉なのだろう！


貴(主将、息抜きにどこか行きませんか…？

……いいじゃない！遊んで、リフレッシュすることも出来るし、主将と二人きりになるチャンス！)



凜は決意した。



貴｢…主将、今週の日曜、空いていますか？

もし良ければ、息抜きにどこか行きましょう？｣









……及川は、この言葉を待っていた。

及｢…ふぅ〜ん、有馬、俺と遊びたいの？｣


貴｢…！？｣


予想とは違う返しに戸惑いがあらわになりそうになった凜。


この男、凜が国見と金田一の会話を聞いているところを見ていたのだ。

軽く言って、ストーカーだ。


貴｢え…あ、いや！ただの息抜きですから！｣

及｢…とか言って、俺と遊びたいがための理由にしてたりして！｣



言葉を探すが見つからない。凜は諦めた……









と、思わせて。



貴｢…では、大丈夫です。岩泉さんを誘ってみますから｣


押してだめなら、引いてみろ！


この展開を予想出来ていなかった及川は、言葉を詰まらせた。

凜が、勝ったも同然！と、思ったその時、




岩｢…お前ら、何してんだよ｣



岩泉、登場。

だいぶ前から2人のやり取りを見ていた岩泉。話が先に進まないのでイライラしていた。

そして、とうとう口を出した。


岩｢…ったく、お前らなぁ…ほらよ｣


岩泉が渡したのは水族館のチケット。

及｢…い、岩ちゃん……？｣


岩｢早く行かねぇと期限過ぎちまうから、お前らで行ってこいよ｣


貴｢…しかたがないですね…日曜日、空いているので行って差し上げますよ｣

及｢岩ちゃんにはお世話になってるしね！｣



恋のキューピット、岩泉一。

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