【ハイキュー】及川様は告らせたい

2、及川様は一緒に行きたい ページ2

青葉城西高校…

この高校には、ある、有名な人がいる。

容姿端麗、運動神経抜群、誰もが認める努力家。

この高校に知らない人はいないだろう。学校の校門ば入れば…


｢｢｢｢｢きゃーーー！！！及川さァァん！！｣｣｣｣｣


及｢おはよ、皆☆｣


｢｢｢｢｢きゃーーー！！！｣｣｣｣｣



見てのとおり、このザマである。

彼の名は及川徹。



これも、日常茶飯事。だが、もう1人、この高校に知らない人はいない人間がいる。


完璧主義、成績優秀、眉目秀麗、礼儀正しいお嬢様。

誰もが憧れる、誰からも愛される女神のような存在の人。



｢あ、有馬様よ！｣

｢お、おおはようございます！！｣


貴｢おはようございます。今日も元気ですね｣


ニッコリと笑って答える彼女に誰もがメロメロになるであろう。

彼女の名は、有馬凜。


貴｢おはようございます、主将｣

及｢おはよう、有馬｣


2人が並べば、失神する人も出てしまう程。


｢お二人が並んでいるわ！｣

｢写真撮りたい！！｣


傍から見たら2人はそんな偉大な人間に見えるのであろう。








































だが、実際はそうではない。



貴｢あら、今日は岩泉さんと一緒ではないのですか？｣

及｢うん、岩ちゃんと一緒に登校するのは朝練ある時だけだから。そういう有馬も1人？｣

貴｢えぇ、登校時は車なので｣


普通の会話であるが、このあとのふたりの心情は…



及(なら、俺と一緒に教室まで行こう…


なんて、誘えるわけないし！そんなことしたら、俺が有馬と一緒に居たい！って言ってるようなもんじゃん！)


涼しい顔をして、頭の中は荒ぶっている。

そんな及川を見て、ニコニコしている凜はといえば…






貴(さぁ、誘いなさい！及川徹！

貴方にはその選択しかないわ！！そんなれば、私に告白したのも同然よ！)


誘われ待ちなのだ。









これは、青春を少しこじらせている二人の恋愛物語。




いや、恋愛頭悩戦である。

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