【ハイキュー】白布、カニバリズムだってよ

17、早退だってよ ページ18

白布side

急いで凜の教室に向かう。

謝りたいから。


謝らないといけないから。

誤解とはいえ、冷たくしてしまった。凜は、不安でいっぱいで、俺に相談してくれたのに。

凜は繊細なんだ。誰よりも優しいし、思いやりがある。

だからこそ、溜め込みやすくて、壊れやすい。

脆いんだ。

凜は、きっと誰よりも俺のことを好きでいてくれている。

自意識過剰とかじゃない。分かる。

だから、だから…


俺にあんなふうにされて、傷つかないはずがない。

早く、謝りたい。





白｢凜っ！？｣

いきなり教室に飛び込んできた俺を不思議そうな顔で見てくるが、あまり気にならない。

教室を見渡しても、凜の姿は見当たらない。


白｢…芝山、凜は……？｣


男2｢…早退したぞ｣


早、退……？

白｢…何時だ？なんで、何があって！｣

そこまで言って、ハッとなる。


落ち着け、俺。 焦るな、焦るな。

深く息を吸って、ちゃんと酸素を脳にまわして…


白｢…何が、あったの？｣


話を聞けば、朝から具合が悪そうだったらしい。


無理して、体育の時間に倒れてしまった。


あの、バカ……



白｢…そうか。ありがとな｣

…凜が、学校にいないなら、残る手段は一つだけ。



向かうは、3年の教室。

白｢あ、山形さん！｣


ちょうど良かった。

山｢白布？どうした？｣



白｢牛島さんに、用があって…呼んでもらえますか？｣


山形さんは、教室に向かって、牛島さんを呼ぶ。


10秒ほどで、牛島さんが出てきた。

牛｢なんだ白布｣


こんなことするの、初めてだ。

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