北家の守り狐様【ハイキュー】

『尋ねた日』 ページ8

｢…勉強励んでるかい？｣


｢おん、大学受験まであとほんの少しやから｣




春高バレーから切り替えて、大学受験の勉強しとったら狐さんが来た。


｢狐さんは勉学の神様とちゃうんか？｣


｢……なんで言うのかしら。私はそういった大きな神様じゃないの｣



狐さんの言った事を疑問に思い、俺は書いていた式を途中でやめて狐さんに目を向けた。


｢…どういう事なん？｣


｢…私はね、信介のご先祖さまの想いから出来た神様なのよ。

ご利益がある訳じゃないけど、この家を守る力はどの神様にも負けないわ｣


ニッコリ笑う狐さんに俺は初めて聞いた。




｢狐さんは、名前あるんか？｣



｢…さぁね｣





狐さんは寂しげに笑った。

『狐さんが明かしてくれた日』→←『負けた日』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す