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てゆーか、そろそろ時間だし御館様来るんじゃないのかなぁ〜…なのに、あの二人喧嘩しそう。
実弥さんは喧嘩売りすぎ。
「馬鹿だなぁ」
「…凜、そろそろ来るみたい」
「だよねぇ。……って、実弥さん竈門炭治郎に刀向け始めたけど」
佳也が真顔のまま二人の方を凝視してる。
(は!?何してんの何してんの!?もう少しで御館様いらっしゃいますがぁぁ!?
人に刃物を向けるなって言われた事ないの!?てか不死川さんそれ隊律違反!!!)
…とか考えてんじゃない?終始真顔だけどね〜。
竈門炭治郎が実弥さんに向かって走り出す。冨岡さんの制止の声も聞かないでさ。
竈門炭治郎やられちゃうかな。
なんて思ったその時。
「…あらら……」
「え、頭突きされたけどあの人」
冨岡さんの制止の声があったとはいえ、実弥さんの攻撃を避けてさらに頭突きをかました竈門炭治郎…
「…ブッ……!!……クッ…ンフフ…!」
「え、凜?」
「自分からしかけた上に返り討ちにされるとかっ、ダサいなぁ〜って…!しかも頭突きっ…クフッ…」
これは、しばらくイジれるね〜。あー、最高。
「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら…柱なんて辞めてしまえ!」
「ってんめェ……!」
実弥さんがやり返そうとしたその時。
「「御館様の、御成です」」
やっと、いらっしゃる。
「よく来たね、私の可愛い子供たち」
思わずうっとりするような、そんな声か聞こえてきた。
日に当たるところまで来た御館様のお顔が露になる。前よりも病が進行してる…後で御館様の好物を持ってきて差し上げよう。
「お早う皆 。今日はとてもいい天気だね 、空は青いのかな? 顔ぶれが変わらずに半年に一度の“柱合会議”を迎えられたことを 嬉しく思うよ」
私と佳也は蛇柱さんの隣にすぐに跪く。
「御館様におかれましてもご創建で何よりです。更なるご多幸を切に申しあげます」
「ありがとう、実弥」
…柱合会議って、こんな感じなんだねぇ。杏寿郎さんから話は聞いてたけど…ここに居るの、本当に“柱”だ。
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作者名:彼岸桜&イム x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月6日 18時