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師範としのぶさんの音がする…こっちか?
音だけを頼りに山の中を進むと、師範としのぶさんは居たのだが……え何これどゆこと??なんで師範が鬼庇ってんの?
理解が追いつかない。
だって、鬼だよ?師範も、しのぶさんも、勿論私も……鬼殺隊全員が嫌ってる奴らだよ?それを、なんで?
というか咄嗟に木の影に隠れちゃったけど……完全に出ていくタイミング見失ったよね。もうヤダ。
「佳也、居るな」
「(え、師範なんで分かったの怖っ)…はい、Aはここに。」
「こいつらを連れて逃げろ」
「…は、え?…………承知」
「佳也さんまで巻き込む気ですか、冨岡さん?」
「佳也、早く行け」
しのぶさんから怒りの音をいっぱい感じるのでそうさせていただきます。鬼より怖いよ二人ともさぁ!
まぁ、鬼を連れてくのも怖いんだけどね?師範が言うなら仕方ない。私の中で、御館様とあの人は絶対だ。
てなわけで少年と鬼を抱えて走り始めちゃいました。…隊律違反だよねー死んだなー
「(もうヤダ)行くぞ」
「え、あの!俺自分で走れます!」
「(君満身創痍だし)じっとしてて」
「でも…」
「その鬼は何?(師範が鬼を庇うのは何か明白な理由があるからだ…と思いたいです)」
「あ、えと禰豆子は俺の妹です!」
「妹…?………………そうか。なら、死ぬ気で守れ」
「え…?(なぜこの人は…禰豆子を守れと言うんだ…?鬼殺隊の剣士なのに)」
よし、決めた。師範も何だか思い入れのある兄弟みたいだし、私、この子達全力で守ろう。
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作者名:彼岸桜&イム x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月6日 18時