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司令ダ、起キロ。
私の睡眠はその一言で邪魔された。
なんなの、その無駄にいい声。渋すぎてもう鳥から感じる圧じゃないよ。
皆にも、一度見て頂きたい。
少々ドスの利いた声であ"ぁ?と返すと、鴉の羽が少し逆立った。
我に返り、ごめんねと謝ったが、お前のそれは何とかならんのか。と叱られた。……何分、低血圧なもんで。
「那田蜘蛛山ニテ冨岡義勇、胡蝶しのぶト合流セヨ」
「……了解」
え、師範としのぶさん?柱二人??何そこそんなに凄い事になってんの??うーわ行きたくねぇ。
……もう考えんのやめよう。
「行クゾ。早クシロ」
「いや行くけれども…」
……しっかりしろ。師範もしのぶさんも居るなら大丈夫。そうだよ。何を怖がることがある。
ぱんっ、と自分の、頬を叩いた。結構痛い。
「…行こう」
泣かないように、気を引き締めないと。
***
言われた通り那田蜘蛛山に向かってるけど…道はこれであってんのかなぁ。うーん、よもや…よもやだ…。
「ねぇ、道あってる?」
「モウ見エテイル」
あ、もうこれ?那田蜘蛛山。
こりゃ道迷っちゃいそうだな……
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作者名:彼岸桜&イム x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2019年11月6日 18時