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｢あぁああぁぁあ……お庭が汚れてる…っ｣(小声)
佳也のツッコミ所が違うと感じながらも、禰豆子は耐えられないんじゃないかと思う。
あの人、稀血でしょう？
｢オイ鬼ィ、メシの時間だ！喰らいつけ！｣
その場でやっている実弥さん。
はぁぁ……やっぱり実弥さん馬鹿だね〜。本当に鬼殺隊の柱？
｢実弥さん馬鹿だね〜｣
｢あァ？どういう事だァ｣
｢不死川、日向じゃダメだ。日陰に行かねば鬼は出てこない｣
｢……御館様。失礼つかまつる｣
御館様の屋敷の中へと飛んでいく。風柱だけあって速いね〜。
｢やめろぉぉぉぉぉぉ！！！！｣
竈門炭治郎が動き出そうとする。生憎、邪魔して欲しくないんだよねぇ今回は。
｢今動いたら妹よりも先に君の首が飛ぶからね。それとも活き造りにしてあげよーか？｣
柳刃包丁を竈門炭治郎の首に当てる。切れ味いいから皮膚が薄く切れてもう血が出てる。綺麗な血……
佳也はまさか私が手を出すとは思ってなかったみたいだねぇ。驚いてるよ。
これでも、甲になるまで鬼を殺してきた奴だからね、私も。鬼が憎いのは他の人となぁんにも変わらないんだよ〜。
それでも動こうとした竈門炭治郎を蛇柱さんが押さえる。苦しそ〜…
そして、とうとう……
｢……ｯﾌｰ…ﾌｩｩｰッ……ｯ……！｣
禰豆子が姿を見せた。
禰豆子は実弥さんの血まみれの腕を見ながら葛藤している様だった。初めて見たよ、我慢してる鬼なんて。
｢ぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！｣
しのぶに血管が破裂するって言われたのに動こうとする竈門炭治郎。
縄が切れると同時に私は包丁を離した。蛇柱さんは冨岡に抑えられたみたいだね。
｢禰豆子っ！！｣
禰豆子が実弥さんの腕から顔を逸らした。息が荒い……相当な我慢したんだねぇ。確かに、強靭な精神力……
｢これで、禰豆子が人を襲わない証明が出来たね｣
御館様に竈門炭治郎が頭を下げてる。
｢鬼殺隊の柱たちは当然抜きん出た才能がある。血を吐くような鍛練で自らを叩き上げて死線をくぐり、十二鬼月をも倒している。だからこそ柱は尊敬され優遇されるんだよ。
炭治郎も口の利き方には気をつけるように｣
竈門炭治郎にそう言った後、御館様の顔が私と蛇柱さんに向く。
｢それから実弥 、小芭内 、凜、あまり下の子に意地悪はしないこと｣
｢｢御意…｣｣
蛇柱さんが珍しくしょんぼりしてる…
私も、すこーし反省しよ〜…
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作者名：彼岸桜＆イム x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年11月6日 18時
