東京合宿に偽ヒロインと悪女が来てクソ面白いけど、そろそろシャレにならん【ハイキュー】

十九、しょおとすりいぱあ ページ19

ふと目が覚めたのは朝の4時のことだった。



もちろんマネージャー達は誰も起きてないし。選手だって起きてくるのはそうそういないだろーな。


部屋を出てそこら辺を徘徊していたその時。


影｢あ、はざっす｣

貴｢影山か？おはよう。早いんだな｣

影｢いつもこのくらいに起きでランニングしてるんで｣


ランニング…


貴｢…一緒に行きたいけど無理だな〜…じゃね、頑張って｣

影｢あざす｣


中庭にあるベンチに座る。

貴｢…バレーしたいなぁ……｣


右足に手を置いて、さする。ゴメンね…私。あの時もっと警戒してればよかった。

予想は出来たのに、それを信じたくなかったの。

信じられるわけなかったの…



そんな私の甘さがこの結果。笑っちゃうくらいに甘い。

貴｢あんな思い、もうしたくない……｣


誰にも、して欲しくない……
















夜｢…凜？｣

貴｢…っ！？……やっくん？どうしたのこんな早くに…｣

お前もだろ〜、なんて言って笑う。やっぱり、昨日からおかしい。

いや、その前からおかしかった…


貴｢…ねぇ、やっくん｣

夜｢なんだ？｣

貴｢…ちゃんと、必要とされてる？……私は、みんなの役に立ててる？｣


何故か頭をわしゃわしゃ撫でられた。解せぬ。

夜｢当たり前だろー！何余計なこと心配してんの？らしくないじゃん｣


あぁ、カッコイイなぁ……


貴｢やっくんのクセに｣

夜｢どういう意味だそれ｣



誤魔化して笑う、この時間が続けばいいのになんて思う私は傲慢。





貴｢…青城の子達、合宿中にどうなるかな……｣

夜｢…気になるのは分かるけど、ちゃんと俺たちのことも見ろよ？

昨日の試合の時だって、向こうばっかり見てたからな｣

貴｢…気をつける｣





今日は、沢山頑張ろう。

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