気づかないうちに壊れていく。【雪男】

康二side ページ47

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ふっかさん達が帰ってきた。


康二「ふっかさん達が頭下げないでよかったのに」


深澤「いや、俺たちが守れなかったのもあるから」


ふっかさんは、どこまで優しいのか。


この優しさに甘えてしまいそうになる。




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阿部「体調はどう？」


目黒「まぁまぁかな。」


ラウール「俺はもう元気だよ」


ラウールは、一日で熱も下がって


元気になっていた。


阿部「康二は？」


康二「俺も元気やで」






阿部「そっか。良かった。」




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深澤「ちゃんとSNSみてない？」


約束で、心のダメージになるからエゴサーチはしない


と決めている。


でも、見てしまったんだ。









康二「見てへんでー。」


ふっかさんには申し訳ないけど嘘をつくことにした。


深澤「良かった。」








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『沢山、ファンレター届いてますよ。』


昨日活動休止を発表してから


有り得ないほどファンレターが届いたらしい。


深澤「俺が貰います。」



何故か俺の分なのにふっかさんが受けとった。


康二「俺のやから俺が読むで」


深澤「いや。俺が確認してから。」



ふっかさんは本当に過保護だな。


と思いながらふっかさんのチェックを待つ。









深澤「……痛っ…」


ふっかさんが俺の手紙を確認していたら


ふっかさんの指が赤く染っていった。


照「ふっか大丈夫？！」


深澤「ちょっとやっちゃったわ。笑」


そう言いながらへなへなと椅子に座るふっかさん。







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康二「ふっかさん大丈夫？」


阿部「ふっか、指見せて」


阿部ちゃんにそう言われて、ふっかさんは指を見せる



ふっかさんの指には深く傷が入っていた。


翔太「なんで切れてんの？」


深澤「手紙の開けるとこにカッターの刃が入ってた」








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佐久間「………えっ…」


手紙を見ると紙の端が赤く血で染ってて、


裏をめくるとカッターの刃が入ってた。





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佐久間「……なにこれ。」


みんな言葉が出なかった。


俺の手紙にこんなのが仕込まれていたなんて。


ふっかさんが怪我するくらいなら俺が怪我すればよかったのに。


阿部「結構、深く切れてるから病院行こう」


深澤「やだよ。縫わなきゃいけないでしょ？」


照「だめ。行くよ」






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ふっかさんと照くんは病院に行った。

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