気づかないうちに壊れていく。【雪男】

ラウールside ページ34

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ズキズキと痛む頭で目が覚めると


目の前にメンバーの顔が。


深澤「ラウール、分かる？」


周りを見渡せばここは病院だった。


ラウール「分かる。」


俺がそう答えればみんなは顔を緩ませ


安心しているようだった。


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3人の中で俺が最後に目が覚めたらしく


康二くんと、めめはもう起きていた。


3人とも身体中に包帯が巻いてあって


山本さんのことがフラッシュバックしてくる。


ラウール「はぁ…っはぁ…うっ…はぁ……苦しっ」


息の仕方を忘れ


過呼吸を起こしていた。


苦しくて怖くてパニックになる。


翔太「ラウール落ち着いて、

　 今看護師さん呼んだから」


翔太くんの声が微かに聞こえる。


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ラウール「…はぁ…ふぅ……ありがとうございます」


看護師さんのおかげで何とか元に戻った。


俺はもう一度白い無機質なベットに寝転がった。




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照「康二、誰にされたんだ？」


照くんが康二に聞く。


みんなはまだ俺たちが誰にされたのか分かってないのか


康二「山本さん」


康二くんは、下を向きながらそう言った。
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深澤「ほら、違うじゃん。」


照「確かにな。」


康二くんの答えを聞きた瞬間


6人は次々とそう言い出した。


なんの事か俺らには全くわからなかったが。


康二「どうしたん？」


深澤「あのさ、さっき山本さんが

　 ここの病室に来てたの

　 それで、山本さんが犯人でしょ？って聞いたら

　 過呼吸起こしながら目黒が犯人だって言うから

　 でも康二がそういうってことは違うよね」

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さっきまで山本さんがここの病室に来て


めめが犯人っていう嘘をついて行ったなんて


鳥肌が立つ。


でも、ふっかさん達の誤解は取れたし


良かった。

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