夜の月とは君の事。【紫】 (ページ2)

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月と月ページ2

さっきの人って初めて見るな。

違う学科なのかも、、、

太陽を失った月みたいか………

今の私にぴったしだったな…

「はぁー！！疲れた！」

『お疲れさま』

「今日もがんばったわ！」

『そうだねー！』

「じゃあねバイバイ！！」

『バイバーイ！』

やっとこの仮面を外せるな

さっさと帰って寝よう。

今日は一段と疲れたし。

あの人結局朝会ってから会わなかったな……

家着いたー。

適当に作って食べよーっと

昨日の残りあっためてる間に洗濯もの干そう。

ガチャ…………えっなんで…-

「あっ朝の人だ」

『こんばんは』

「あれ家隣なんだ」

確かに……ベランダの前にあの人の家の窓がある。

『そうみたいですね。』

「そういえば名前なにー？」

『Aです。そちらは？』

「深澤辰哉。ふっかってよばれてるから

　ふっかってよんでほしいな。」

『分かりました。ふっかさん

　私のことはAで大丈夫です。』

なんだろうこの人。

なんでも私のことなら知ってるみたいな顔で

図星のこと言ってくるんだ。

不思議な人

この人ならあの人との記憶を上塗りしてくれるかも。

まだ早いか……な…。

この人を信用したわけじゃないし。

また裏切られるかもしれない。

『ふっかさんは私とあまり

　関わらない方がいいですよ。』

「なんとなくわかる気がする」

『えっ…』

何、この人ほぼ初対面でそんなこと言う。

「でも俺と同じ匂いがする」

『私とふっかさんが？。」

でも私の過去を知った人はきっと引くんだろうな。

『私の過去を知っても、同じことが言える？。」

「きっとね。」

『みんなそう言って逃げてきたんだよ』

「俺は違う。俺の過去を知って同じことが言える？」

『きっとね。』

「ほら、俺も絢音Aも一緒だよ。」