気付いたら推しが父親になってた件について。【鬼滅の刃】 (ページ5)

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プロポーズしましたページ5

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「えええええっ!?たっ、たんじろっ、さっきの子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

振り向いてコンマ何秒かで推しは叫び声を上げた。

そんなところも素敵。←

私が上目遣いでそれを見ていると、隣に立っていた主人公がきょとんとしたような顔でしゃがみ、私に目を合わせた。

えっ、おめめ綺麗すぎ。

「どうしたんだ？俺たちに何か用か？」

『えっ、とね、さっきお兄ちゃんが私に結婚とか言ってたから！いいよって言いに来ようと思って！』

あぶねえ危ねぇ。外見は幼女なんだから喋り方もそうでないと。

私がそう応えると、主人公はさらに目を丸くし、推しはピタッと動きをとめた。

私がわざとらしく首を傾げると、主人公はハッとして、困った笑みを浮かべた。

「さっきのはこのお兄ちゃんの冗談だよ。気にしなくていいんだよ？」

『いいの、お兄ちゃんのお嫁さんになるの！』

私はぷくぅと頬をふくらませてそう言った。

かなりキモイことを言ってる、やってる自覚はある。でも顔が可愛いから許される。世間は汚いんだぜ坊や。

目を丸くして変なポーズをとりながら静止する推しの手をぎゅっと掴んだ。

その途端推しはﾍｩｧｯ!!とか変な叫び声を上げて、正気に戻ったのか、主人公と同じくしゃがんで、赤い顔でこう言った。

「おおおおおおおっ、俺の名前は我妻善逸！！さっ、さっきのは、本当？」

求婚してきたのはそっちの癖に、何故かリンゴみたいに頬を染めている。

『うんっ！本当だよ！私、お兄ちゃんのこと好きだもん！』

「うっひゃぁぁぁぁひょぇぇぇぇぇぇぇ」

「おい、善逸！！」

ニコニコ笑顔の美幼女としゃがみながら帰省をあげるパツキン、同じくしゃがみながらパツキンを宥める美少年。

なかなかシュールな光景だね。

私好きとか言ったけど、今までのやり取りの中にどこに惚れる要素あったんだよって話。

「おっ、俺でいいのなら結婚しよう！」

目をキラキラさせてぱっと私の手をとる推しと私のあいだに、主人公が待て、と言ってる入り込んできた。

邪魔しないでよぉ。いい所なんだからさぁ。

「待て待て、相手はまだ子供だぞ。もし本当に結婚する気なら、まだ早すぎる。だから」

目を瞑りそう言う主人公君。

まさかの結婚に納得しとる。

「善逸がこの子を引き取ったらどうだ？」

冷静な顔でそう言った主人公。

……………………いや、なんかおかしいでしょ。