検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:50,116 hit

3 ページ14

.




全然見つからないので、最近新しく出来たという甘味処に入ってみることにする。

店内に入って、中を見渡すと、案の定人は多かった。
うわ〜、並ぶかも。


お品書きを眺めていると、奥の座敷から可愛らしい、そして聞きなれた大好きな声が聞こえてきた。




『やだなぁ〜、しのぶちゃんの方が可愛いよ!』


「何を言うんです。Aさんの方がお綺麗ですよ」




……なぬ?

そこにあった柱から顔をのぞかせて座敷を覗き込むと、そこには、私の大好きなあの子と蝶の髪飾りをした仲間がいた。




その瞬間、感じたことの無いような黒くてドロドロした感情が心の底から湧き出てくるのを感じた。


私はこんなにもAちゃんのことが好きなのに。


Aは、しのぶちゃんの方が好きなの?



なんて思ってしまうけど、私から告白してOKされて晴れてお付き合いしてるとはいえ、Aちゃんはしのぶちゃんと仲がいいから、今まで通りに接していても、私がそれを制限していい権利は何処にもない。




私が柱から顔の覗かせて最低な私と善良な私を心の中で戦わせていると、一層聞き耳を立てたくなる話が聞こえてきた。




「…で、Aさん。甘露寺さんとは最近どうなんですか?」




そう妖艶に笑うしのぶちゃん。


お願い、Aちゃん、悲しい言葉を出さないでね。

そう願いつつ耳を傾けると、Aちゃんはふふっと可愛らしく笑って、







『本当に最高だよ。

付き合う前と比べて何か大幅に変わったことは無いけれど、前よりも密接な関係になった気がするの。

これから私と蜜璃ちゃんがお付き合いを続けていく途中に、性別という越えられない壁を乗り越えないといけないことが沢山あると思う。

でも、私、蜜璃ちゃんとなら乗り越えれそうな気がするよ』





と、少し頬を染めながら言った。


その途端、ドロドロした気持ちが吹っ飛んで、堪えていたはずの涙が目から溢れ出した。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


字数の関係で次行きます!

*本編じゃないです→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (219 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
357人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 甘露寺蜜璃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

千華(プロフ) - 鴉玄さん» 私も書きやすいお話でした〜!!あと1話、2話で書き終わりますのでしばしお待ちを!他にも読みたいお話があればリクエストして下さいね〜! (2020年3月21日 8時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)
鴉玄(プロフ) - 久々に読んでいて相変わらず尊すぎる…何気にリクエストした惚気嫉妬話が書かれている…だと!?ありがとうございます(語彙力) (2020年3月21日 3時) (レス) id: 436aae3705 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - すぴねるさん» ありがとうございます.......!! (2020年3月20日 22時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)
すぴねる(プロフ) - もちろんです!この作品のために描いたものですので! (2020年3月20日 18時) (レス) id: ca174faec5 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - すぴねるさん» いえいえ、ありがとうございます!!本当に素敵なイメ画ですね...!!このお話の方で、イメ画が掲載されているお話を紹介させていただいてもよろしいでしょうか? (2020年3月20日 18時) (レス) id: c4f4aba572 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リサ | 作成日時:2019年10月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。