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あなたside




「今日はそんなとこかい?」


「はい、有難う御座いました」


「いいんだよ。いつでもおいで」



私はぺこりとお辞儀をして、襖に手をかけた。




そこに、誰がいるのかも知らずに。




私が襖を潜り、閉めて、私の部屋に向かおうとすると。



「……ぁ」



と、顔を青くした、柱に隠れた炭治郎くんがいた。


「なぁに?炭治郎くん。話、聞いてたの?」


と、私が目を瞑ってそう話しかけると、炭治郎くんの顔はもっと青くなった。



ああ、そうなんだ。


「炭治郎くん、盗み聞きなんて良くないよ」



「すみません……」


申し訳なさそうに頭を下げる炭治郎くん。


私は目を細める。


「どこから聞いてたの?」

「お館様が最近はどうだい、と聞いてた所から」


「なかなか最初の方だね」



そう言うと、炭治郎くんは俯いた。


「今の秘密は内緒でね。じゃーね」


私がそう言い捨てて、炭治郎くんのものを去ろうとすると、炭治郎くんが待ってください、と私の手を引っ張った。


「……なに?」



「あの、喜ぶを教えてもらうって、なんですか?」



真剣な瞳でそう問掛ける炭治郎くん。


私、いつもなら断るはず。



でも、今は。彼になら。教えてもいいって思ったの。



「……そんなに気になるなら、教えてあげる。任務が無いのなら、私の部屋においで」



「……っ、はい!」




無論、部屋に招くなんて。有り得ないはずだったのに。

四→←二



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時望 - 続きが気になる〜無理せずに更新頑張ってください! (2020年4月21日 23時) (レス) id: d5d3062330 (このIDを非表示/違反報告)
。*千華*。(プロフ) - 月@坂田家さん» そんな唐突に...。照れます///←ありがとうございます、更新頑張りますね〜! (2019年10月24日 22時) (レス) id: d9d802b13e (このIDを非表示/違反報告)
月@坂田家 - あっ。好き(唐突+真顔)。ぎゃああああああああああ(汚い高音)更新頑張ってください!! (2019年10月24日 20時) (レス) id: b21dfdda1d (このIDを非表示/違反報告)
めろんだよ(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!頑張ります〜(*´ω`*) (2019年10月22日 20時) (レス) id: 8b6dff0fdd (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - とても好みのお話の予感…!!凄く楽しみです、頑張ってください!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 8446f3cd09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リサ | 作成日時:2019年10月22日 10時

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