世界一ワガママな男の元カノ【トリリオンゲーム】 (ページ9)

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am8:00

鳴り響くアラームを消して、重い体を起こす。暫くぼーっとしてからリビングへと向かった。

「はよ」
『ん、おはよう』

ん？おはよう？
今って私しか部屋にいないはず…。

『え！？ハル？…何してんの』
「朝ごはん食べてる」

そう言いながら朝食を頬張る元カレ。
いやいや、何で？頭が追いつかない。寝起きだから余計に。

「あ、A様おはようございます。A様のお食事も準備できておりますよ」

ワゴンを持ってニコニコと登場した林さん。さては、林さんが彼を部屋に招き入れたな。

「林さんめちゃくちゃ美味い！」
「左様でございますか」

嬉しそうに笑う林さん。何か二人、仲良くなってない？気のせい？

『…林さん、食べるから準備して。

で、天王寺陽君。君は何しにここへ？』

聞くと彼は手を止め、ナフキンで口元を拭き改まって私を見た。

『…何よ』

「この度、無事『トリリオンゲーム社』設立いたしました！」