世界一ワガママな男の元カノ【トリリオンゲーム】 (ページ14)

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＊ ※9/2訂正ページ14

ビルの中に入った私達はハルの案内でアイドルがイベントをしている場所までやって来た。

何でアイドル？と不思議に思ったけど、イベント終わり、彼女達の楽屋に行くとその理由が分かった。

ドラゴンバンクの取締役、黒龍キリカがアイドルと話しているのが見えた。

(なるほど。ドラゴンバンク主催のイベントだったのね)

ハルの顔を見上げればニヤッと笑っていた。そして楽屋に入り適当な挨拶をするハル。

そんな彼を無視して楽屋から出て歩いて行ってしまう桐姫にハルは話があると呼び止める。

「会社設立おめでとう。お祝いしてあげる」

そう言いながらこちらに戻ってきて、可愛らしい笑みを浮かべハルを見上げる桐姫。
……ん？まさか、気に入られてる感じかしら？

ボディーガードの男性は結構嫌悪感出まくりだったから桐姫も今までのハルの言動からして、話も聞かず突っぱねると思ってたんだけど。

何か想像してたのと違う。…面白くないわ。

「あ、ちょ、花園さん！？ハ、ハル君、花園さんが……」

後ろから聞こえる声は無視して、私はビルを出た。