世界一ワガママな男の元カノ【トリリオンゲーム】 (ページ11)

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私の手からスマホを取って文字を入力し、また私の手にスマホを乗せたハル。するとAIが話し始めた。

《記念日に彼女さんに渡すプレゼントですね？お花なんかいかがでしょうか？例えば青色のヒヤシンス！花言葉が____》

なるほど。購入者がAIのアドバイスを元に商品を購入するのね。商品も検索すればレビューと一緒に表示されて見やすいし使いやすい。

「順調に売上も上がったんだけど、目標の300万円のことを考えるとまだまだ厳しいんだよな〜」

と私を見つめるハル。

『…売上貢献しろと？』
「そういうこと」
『それが目的でここに来たのね』

うんと当たり前かのように返事が返ってくる。

「ま、Aが無理って言うならあそこに頼むしかねぇな」
『…っ！まさか』

にっこり笑ってハルは言った。

「ドラゴンバンクに商品を出品してもらう」

…やっぱり。

『…呆れた。喧嘩売ったくせに出資頼んで、その出資も断り、次は商品出品してくれ！って。今まで散々無礼働いてきたんだから無理に決まってるでしょ』

ドラゴンバンクを手に入れるという彼の夢がどんどん遠のいてる気がするのは私だけだろうか？