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家に着いてパソコンを開けば
村長(ソン・チョンジョン)から
このメールが届いていた。



あとでメールを送ると言ってはいたけど
限られた人しか知らないこのアドレス宛に
来るということは社長が教えたのね。






「拒否権はないってか…」





あの子達と出会って3年は経っている。
未熟だった私をこうしてここまで成長させて
くれたのは私よりも年下の彼らだった。


正直、寂しくはあるが
職業上いずれはこうなると分かっていた。


残り1週間。


彼らにこれまでの感謝を込めて
最後まで仕事をやり遂げないとね。






「あっ、スマホ」


電源を切って数時間しか経ってないが
つけてみれば勝手に動きだす通知の嵐。


その犯人はもちろん彼ら。





「だからグルチャには入りたくなかったんだよ…」





ひとり呟く声は誰も聞いてくれるはずもなく。
タイミングよく鳴るインターホン。


家の1番奥にあるこの部屋から玄関までは
少し時間がかかるのは同じマンションに住んでる彼らなら分かってるはずなんだけど。


未だに鳴り続けるインターホンに
イライラしながらチェーンをかけてドアを開けた。









「やっほー!Aヌナ!」

「ねぇなんで何度も連絡したのに返事してくれないの??」

「おい、ヌナだって仕事あるんだから…」

「そうだぞ、キムミンギュ!」

「それにいつもAは返事遅いじゃん」

「や、ブスングァンお前…俺ヒョンだぞ」

「てか、このチェーンなに?」






……。






うん、今日は大目にみてあげよう。
この光景ももうすぐ見れなくなってしまうからね。





それにしても…ほんとうるせぇ。

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作者名:tam | 作成日時:2019年10月2日 19時

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