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「ドンピョヤ、」




宿舎に帰る前、私服に着替えバンに乗り込きたドンピョにかっこよかったよ、とステージの感想を伝えた。
え!と勢いよく助手席に来ては僕に落ちたでしょ?なんて自信満々に言うからそうだね、と笑って答えた。




DP「え、…ほんと?」


「うん、ドンピョはいつもかっこいいし可愛いよ。」


DP「…セブチの先輩達よりも?」




さっきまでの表情から一気に曇ったような切ないようなそんな顔で私を見るドンピョに
いつの間にか手をギュッと握られていて
真剣な奥二重の瞳に私が映った。


…あの子達もかっこいいよ。
自分の魅せ方も惹きつけ方も全然知ってるかのようなパフォーマンスと表情。
長い間一緒にいても毎回驚かされてたなぁ。




でもね、ドンピョ。




「今日、私に言ったじゃない」


DP「え?」


「ヌナは僕のマネージャーだって」




その言葉の通りで。
今はX1のマネージャーであって
私の中の一番はもちろんX1だ。





「私の1番はいつもあなた達だよ」





誰が1番なんて決めるのは好きじゃないけれど
今日は特に1番あなたが輝いてたよ、ドンピョ。
なんていったってあなたしか見てなかったからね(笑)





DP「ヌナーーーっ!大好きーーーっ!」


「ちょっ、危ない!」





オンニにもこないだずっとひっついていたドンピョは誰にでも抱きつく癖があるようだ。
この子が常に助手席にいたらある意味大変だ。
…ウンサンあたりと変わってくれないかな。




DP「ヌナの心は僕のものだからね」




他のメンバーに浮気はダメだよ!分かった?と顔を近づけてきたドンピョに適当に頷けば後ろのメンバーにも忠告していて頭を抱える。
いや別にいいんだけどさ…




「皆に言わなくてもいいでしょ…」


DP「やーだ。ヌナは僕のでしょ?」




ドンピョの中で私はいつの間にかドンピョのファンということになっていて。
メンバーも冗談だと思ってるのか適当に受け流していた。どんまい、ドンピョ。



その事に気づいてないうちのお姫様は
足をバタバタさせながらスマホをいじりはじめた。
少し生意気であざとさがエレベスト級だけど
可愛いなぁ…とつい口から出てしまいそうになる。



あの可愛さ、私にもくれないかな。

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作者名:tam | 作成日時:2019年10月2日 19時

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