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SYside



代表「第5位 YUE HUA チョ・スンヨン!」



自分の名前が呼ばれたと共に
駆け寄ってきた仲間たち。


あぁ…やっと夢が叶ったんだ、俺。






ヒョンおめでとう!!という周りの声に
思わず笑みが溢れた。


遠くでユビンに慰められながら泣いてるスンウヒョンに泣かないで〜と目で訴えても気づいてくれなくてまた笑ってしまった。


遠くにいる練習生も拍手してくれて
メインステージまでの花道でも
今まで応援してくれた国プの人達からの
暖かい言葉に何度も頭を下げた。


泣いてる方もいて、その姿に涙が込み上げてくる。






笑え、スンヨナ。


そう心の中で強く言い放った。






929,311票。


ほんと俺にはもったいないくらいの愛の数だ。





代表「おめでとうございます」


ドンウク代表と目が合えばマイクを離し
スンヨナ、おめでとうと拍手してくれた。


「ありがとうございます」


代表「今の気持ちを話してください」






まさかデビュー出来ると思っていなくて
真っ白な頭の中をフル回転させてゆっくり言葉を選んでいく。


国プの皆さんをはじめ、101人の練習生、そしてずっとサポートしてくれた先生達、そしてドンウク代表、家族のみんな、関わった全ての方々。


本当に心から感謝します。






「僕を愛してくださった人達が幸せになれるように最善を尽くしていきたいです。」


代表「さらにかっこよくなった姿でまた会いましょう、チョ・スンヨン練習生」


「ありがとうございます」






ふとステージの端に視線を向けた時に
面影があの人に似てる人がいて
そんなわけないよな〜なんて思いながら
席で待つジュノ、ドンピョ、ミニ、ハンギョル、ドヒョンともハグを交わして自分の順位が書かれた椅子に腰をおろした。
















代表「もう泣いてもいいんじゃないか、スンヨナ」


放送が終わり、代表の元に駆け寄れば
そう優しい表情で頭を撫でられた。


やっぱり、代表には敵わないなぁ…





WS「や、スンヨナ…泣いてるのか?」


「…っ、」





一瞬驚いた表情をみせたウソクは何も言わず俺の背中に腕を回した。
他のメンバーも次々と囲むように
俺を優しく暖かく包み込んでくれた。




こんな時、頭によぎるのはあの人の姿で。




いま、見てくれてたりするのかな。









「Aヌナ…」








俺、デビューするよ。

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作者名:tam | 作成日時:2019年10月2日 19時

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