Xマネ (ページ1)

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ある日のこと。

何度もお世話になっているある場所へと呼び出された。

「あのお話とは？」

M「まぁとりあえず座ってくれ(笑)」

きっと数分やそこらで終わる話ではないことは雰囲気から察してはいたが、パーカーのポケットから伝わるスマホの振動が早く終わらせてくれと私に言っているようだった。

あの子達がまたぐずりだす前に早く帰りたいんだけど…

「呼んでいただき大変恐縮なのですが、その……お話とは？」

言われるがまま椅子に座り、そう話を切り出せば「せっかちだね、君は」と笑われた。

いやアナタがマイペースすぎるんです。

とは、言えないで笑って受け流した。

M「時間を気にしてるようだから手短に伝えるよ。君にはこれから約2年半、あるグループのマネージャーをしてもらう。」

「はい？」

M「詳しいことは後でキミ宛にメールを送っておくよ。」

急に呼び出してすまなかったね、と椅子から立ち上がり去ろうとするM。
いや待ってくれ、頭の中で整理ができていない。

「すいません、つまり今のグループから離れその…そのグループに私がつくということですか？」

うちの事務所から新人グループがでるなんて聞いたことがない…ましてやこの間大事な妹達が離れていってしまったばかりだ。

M「そうだよ、ちなみにそのグループのメンバーはこの日に決まる。キミも見にくるといい。」

まだメンバーが決まってない？

1枚のチケットを私に渡し、部屋から出ていったM…まだ聞きたいことが沢山あったのに。
早く終わらせてくれと思っていた数分前の自分を殴りたい。

ふと手に握られたものに視線を移す。

「producex101…って、プデュ？！」

ここにきてようやく分かった。

Mが言っていた言葉の意味が。

そして私が此処、Mnetに呼び出された本当の意味も。