95's

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どこに連れてくのかと
行き先を知らぬまま辿り着いた場所は





『…アクセサリー屋がいっぱい』

JS「この間ピアスホール開けたでしょ」





そう私の耳たぶを軽く触るジス。


開けたはいいもののあまり可愛いピアスを
持ってなかったからちょっと嬉しいかも。





『ジスがプレゼントしてくれるの？(笑)』

JS「なにか言った？」

『…別に？！』





しかし本当に沢山ありすぎて迷う…
てかジスもピアスしてるけど
ここは女の子向けばかり。

わざわざジスが私のために
調べてくれるなんて絶対ありえないから
会社の女の子とかに教えて貰ったんだろうな〜





『これ可愛いけど私っぽくないな』

JS「あ〜Aっぽくないね。」

『ねぇそこは嘘でもそんなことないよとか言いなさいよ』

JS「それよりこっちの方がAっぽい」





そう上の方にあるピアスを取って私に見せる。
ジスが選んだシンプルな真珠と十字架のピアスはまさに私好みのもので。

センスの良さは…褒めてやろう。

他にも自分で選んだものも
いくつか買ってお店をでた。





『あ〜良い買い物した！』

JS「ここオープンしたばかりだから品揃えも多くて良かったな」

『へぇ〜そんな情報まで
一体どこの誰に聞いたの？(笑)』





車に戻ったあとシートベルトを締めながら
問いただしたけどため息をついて
私の肩に寄りかかってきただけで
何も答えない。

…重い。





JS「俺が調べたとか思わないわけ？」

『は？』

JS「Aのために調べてあげたの俺が」





嘘でしょ？

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