第55話:告白 ページ6
暫くして泣き止んだ什造は胸の内に秘めていたものがスッキリしたのか笑顔に戻っていた
「帰りましょうか!」
「うん!」
Aはチラッと眠っている篠原を見ては口パクで『また来ます』と伝える
すっかり空が暗くなり暗闇の中スタスタと歩けば什造が手を繋いできた
「危ないですので…」
「ありがとう」
暫く沈黙の間が続いていたが什造はゆっくりと口を開く
「今日はありがとうございます」
「急にどうしたの?」
「なんとなくです!」
ニコッと笑えば什造とAのお腹が同時に鳴り晩御飯は近所の串焼き屋に行く事にした
「豚と牛とうずらと〜」
「えびといか下さい!」
次々に揚がれる食べ物を二人は口に入れるとお互い美味しそうに同じ反応と仕草をする
「美味しいです〜」
「美味しい〜」
互いに同じ仕草をしてるのを見合えば笑い合い什造は少しアルコールの入ったジュースを頼めばAは興味深そうに見た
什造は口を付けていたグラスを口から離せばAにグラスを向ける
「飲んでみます?」
「う、うん!」
欲に負けたのか飲んでみればすぐに酔いが周りAは酔いが周り頰を赤く染め呂律すら回っていなかった
「じゅーぞー!聞いてりゅー!?」
「こんなのでも酔うんですね…未成年恐るべしです」
什造は急いで食べては会計をしてはAを背負い家へと向かう
「もう帰りゅのー?」
「そうですよ〜」
「なんでぇー!!」
Aは什造の肩から手を離してしまえば転けそうになるのを什造は急いで頭だけを死守するが転んでしまった
その時…
お互いの唇が重なりAはそのせいか酔いが覚めては目を大きく開き什造も大きく開けていた
什造がAの後頭部を支えているせいか唇が離れずAは勢いよく什造の肩を押す
「え?えぇ!?」
Aは顔を赤くしながらその場からジリジリと退がると什造に腕を掴まれた
そのまま抱き寄せられ男の力に叶わないせいかAはキツく抱きしめられる
「じゅ…ぞ…離して?」
「…離したくないです」
その言葉に疑問を思いAは顔を上げると什造は真剣な瞳でAと向き合った
「A…僕…」
「?」
「好きです…ずっと前から好きでした」
ギュッと抱きしめられるなかの告白にAはどうすればいいのか頭が回らなかった…。
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち汰(プロフ) - 最高すぎます!ですがこの小説が更新されてからかなり日数が経ってますが完全停止されたのでしょうか?もしそれなら残念でなりません、こんなに素敵な作品ぜひ最後まで読みたいです、もし可能なのであれば書いていただきたいです (2018年7月8日 21時) (レス) id: 0b52087dff (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 早く続きが読みたいですヽ(*´∀`)ノ (2017年4月27日 13時) (レス) id: e9f8e79660 (このIDを非表示/違反報告)
ーー - チャットはサーバーが重くなるのでお辞めください。お二人共ログインユーザーなので名前横にある(プロフ)というところを押していただければボード機能が使えますので…そこでお話ください (2017年4月1日 1時) (レス) id: b8acd4ea9d (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 舞歌☆さん» ありがとうございます!夢主ちゃんをカッコいいと言ってくれて嬉しいです! (2017年3月29日 22時) (レス) id: 41ee5ebaa9 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 舞歌☆さん» ありがとうございます!夢主ちゃんをカッコいいと言ってくれて嬉しいです! (2017年3月29日 22時) (レス) id: 41ee5ebaa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:七海 | 作成日時:2017年3月11日 18時