係決め ページ4
『金田一のくせに恋すんなよ』
影山「金田一好きな奴いんのか⁈」
『影山うるさい。2人の会話を妨げないで』
影山「お、おう」
国見「影山は誰かと交換すんの？」
『影山に恋心が存在すると思ってるの？あるわけないでしょ』
国見「あるかもしれないだろ」
影山「よくわかんねーけど国見でいいぞ」
『よく分かってなさすぎでしょ。よかったな国見』
国見「やったー。」
『国見は？地味にモテるんだから気になる人1人や2人居るんじゃないの？』
国見「地味にってなんだし」
『だって、入学式初日に呼び出されて告られたんでしょ』
国見「なんで知ってんだよ」
『金田一が言ってた』
影山「俺も知ってるぞ」
国見「最悪。」
金田一「お前ら、授業始まるぞ」
『うるさいぞ乙女』
静音と話し終わったのか、金田一は少し機嫌がいい。
国見「金田一後で塩キャラメル買ってね」
金田一「なんで⁈」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「荷物係は先生によると重いもの持ったりしないといけないらしいから力がある人とか、体力ある人がいいって言ってたんだけど…女子から1人、男子から1人づつです。まずは女子から、やりたい人居ますか〜？」
いるわけねぇーだろ。
というのは私の心の声で、今は体育祭の係決めの最中だ。
絶対やりたい人なんていない。男子2人でいいだろ。
「樋口やれよ！体力あるし！」
『……は？』
私は小学生の頃サッカーをしていた為、男子の友達が何人か居て、このクラスには1人いる。いやこんな奴友達ではない。
そいつらとはお互い男子、女子という認識がない為こういった失礼極まりない接し方が出来てしまっている。
「じゃ、じゃあ女子は樋口さんでいいのかな…？」
『いや、、』
「いいっす！頼んだぞ樋口ー！」
クラスに「仲良いねー！」とでも言うように笑いが起こり、引き返せない。
『はははっ、、、頑張りまーす、』
絶対許さない。
「ありがとう！じゃあ、後は男子だけど…」
『お前やれよ！』
「やだよ〜樋口とは」
『うっざ、』
クラス中に響く喧嘩の声に、周りはまた笑い出す。
いやこれじゃれあいとかじゃないんだよね。と言いたい。
「んー、このままじゃ決まらないね。男子ジャンケンで決めるのはどう？」
委員長の一言で、男子達がざわざわし始める。
なんかこれって、私と一緒が嫌だからなのか係の内容が嫌なのかが分からなくなってきている。結構辛いんですけど。
影山「あ、俺やります」
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作者名：カリナ | 作成日時：2024年1月10日 1時
