ただの青春、たかが友情。『ハイキュー』 (ページ13)

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変化ページ13

三年生達が卒業して、私達は二年、気づけば三年になっていた

中学三年、私達は一年と比べ大きく変わった。

クラスはそれぞれ、国見一組・金田一と私は二組・影山が3組となり、関わる時間や接する機会が減っていった。

そうなった原因として一つ、影山のプレーが大きく関わっている。

味方を置き去りにするトス

影山には才能がある。でもその才能に味方がついていけない。不安が募る選手たちは影山を王様と呼ぶようになっていった

『側から聞いたらめちゃくちゃいい異名だけどねぇ』

佐藤「大変だねぇ、あんたも。」

『まさかこんな事になるなんて、誰も思わないでしょ』

影山は自分のプレーについて来れない味方を一方的に責め、影山自身の態度はどんどん強くなっていた。表情も、一年の時に比べ冷たくなり、一言で表せば「冷酷」そのものだ。

佐藤「今じゃ話しかけるのも恐ろしいよ」

『私は部活で話すからなんとも言えないけど、笑わなくなったよね、表情が一定。』

佐藤「あんたが言えた事じゃないでしょ」

『確かに〜』

私が自分に感じた違和感、それは感情だ。

あの日、及川さん達の最後試合、白鳥沢に負け皆んなが涙を流していた。その中で私は涙一つ流さず、心の中でも特に悲しいとか、悔しいとか、そう言った感情が生まれなかった

今まで何度も選手達の努力を見てきた、支えてきた、一番近くで、それなのにどうして。

ーー『最後の大会、応援してます』ーー

及川さんに言った言葉に嘘偽りは無い。応援していた。勝ってほしかった。でも負けた。負けたのに、、

私が違和感を感じるには十分だった。

金田一「樋口ー、俺塾あるから国見と帰ってくれ」

国見「早くしろー」

『影山は？』

金田一「知らね、自主練じゃね。」

『…そっか』

国見「…ゲーセン寄ってく？」

『え〜珍しい、』

たまに、一年の時を思い出すと思う時がある。

楽しかったなって