女の子と思われた歌い手は実は無気力系男子！？〜third season〜【歌い手】【男主】

無気力系男子 ページ38

貴方side


｢｢お疲れ様〜！！｣｣



無事に劇は終了し、歓喜の声が聞こえる

あそこが良かったのだの、噛まずに言えたのだの、お互いに褒め合って喜び合う姿が沢山だ



……さて、僕も行くとするか




貴方｢伊織｣

伊織｢！海斗くん…！｣

貴方｢お疲れ様、とても良かったよ｣

伊織｢いっ、いえ！海斗くんも良かったですわ！｣

貴方｢えっと、…それで……｣

伊織｢……？？｣

貴方｢…ちょっと後で話があるんだ
着替えたら屋上に来てもらっても…いいかな？｣

伊織｢……えぇ、分かりましたわ｣





少し顔を俯かせたまま僕はそそくさとその場を離れた



その間僕は、自分の答えを確認した





＊


侑李side




侑李｢ゆーきーねー…………？｣



優希音が幾ら声を掛けていても反応しない

……どうしよう

次は歌い手達のフリーライブだ

特に私たちは主催者みたいなもんだから、早く行かなきゃいけないのに



だけど、優希音がこうなっている原因は何となく分かる

どうしたものか……



兎に角優希音の意識をこちらに持ってこないと



侑李｢ゆぅぅぅぅきぃぃぃぃねぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!｣

優希音｢うぇっ！？な、なに！？｣

侑李｢おっ、気づいた
ずっと呼んでたんよ？｣

優希音｢あ、……ごめん｣

侑李｢いいよ別に｣

優希音｢……｣




……はぁ、全く世話の焼けるんだから…




侑李｢優希音、気になる事、あるんでしょ？｣

優希音｢…う、うん…まぁ……｣

侑李｢でもさ、次、うちらの番だよ？
それ分かってる？｣

優希音｢……うん｣

侑李｢じゃあさ、うちらは今聞きに来る人を楽しませる義務があるんだよ
優希音と侑李としてじゃない……

歌い手の''チョコマカ''と''いかさん''として！！｣

優希音｢＿＿＿＿＿っうん｣

侑李｢だから今は優希音としての感情は置いておきな！
海斗に何か気になって聞きたいこと、伝えたい事があるなら後で言えばいいじゃん！
海斗も待ってくれるから｣

優希音｢わかった、ありがとう




＿＿＿＿＿って、え？？
えっ、まっ……侑李！なんで私が海斗の事だって…｣





あら、失言しちゃった

けど、コレだけは言っておきたい


























侑李｢今は『いかさん』だよ！


じゃあ行くよ！＿＿＿＿＿『チョコマカ！！』｣






優希音｢＿＿＿＿＿りょーかい！！『いかさん』！｣








……さて、私達の輝くステージへ向かっていこう





侑李｢…って、着替えてない！！｣←

優希音｢…はっ！｣←

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