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…
「ええ、なにそれ。Aちゃん酷いな。」
そう私に顔を顰めるのは
最近仲良しの同僚のギョンス。
いつも私にイエスマンな癖に今回はこんな態度。
あーあ、ジュンミョン先輩可愛そ。って
呆れたような顔でデスクに肘をついて私を見下ろす。
「なんで私が酷いのよ。」
「…あーもう。
Aちゃんがこんなに馬鹿だとは知らなかった。」
「うわっ、馬鹿って言った！言いつけてやる！」
ギョンスを睨みつけてこっちに歩いてきたジュンミョンを手招きで引き止める。
片手に資料をもった彼のスーツの裾を引いて
ギョンスが馬鹿って言った、と訴える。
すると
肩をかばうように抱き寄せられたから
いけ！ジュンミョナ！と思ったのに、
ホントのこと言ったら可哀想だろ。と彼まで私を茶化した。
ギョンスは大きな黒目をぐるりと泳がせて
呆れたように笑っていた。
定時きっかりに帰るギョンスが支度をはじめたから
私も彼について行って帰ろうとしたら、
彼は目を丸くしながらこちらを見つめた。
「なに。一緒に帰るつもり？」
「え、だめ？」
ほんと酷いな。と小さく呟いたのが聞こえたけれど
広い心で目を瞑ってやって、
いいでしょ、ほら。って彼の華奢な肩を掴んで
歩きだす。
「じゃあ、Aちゃんのヒントになると思って
一緒に帰ってあげる。」
「ヒント？」
「なんで酷いのって言ってたでしょ。」
「ああ、ジュンミョナのことでしょ？」
まだ彼が言うヒントの意味がいまいち分からないまま廊下を横並びに歩く。
すると向こう側からジュンミョンがやって来て
私たちを見るとえ？と眉をしかめ目を見開いた。
「ほら、Aちゃん。腕もって。」
「腕？何言ってんのギョンス…」
いいから、といつもの彼には似合わない手つきで
私の手を自らの腕に絡める。
するとジュンミョンは駆け寄ってきて、
私たちを睨んだ。
「なにしてんの。」
「一緒に帰るんです。」
ギョンスが答えてくれたから
私は黙ったままジュンミョンの綺麗な顎のラインを眺める。
はぁ、とため息をつく彼の表情はいつもにこにこと優しい彼のものとはとても思えないほど不機嫌だ。
…
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ねこたん(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します！このお話読ませてもらってます✨応援してます！ (2021年11月11日 20時) (
レス) @page6 id: d1f46be94a (このIDを非表示/違反報告)
myuu.(プロフ) - 情景が頭に浮かんでほんときゅんきゅんしながら読ませていただきました！ミンソクさんのお話だいすきです。。。続き楽しみに待ってます\ / (2018年4月27日 0時) (レス) id: c71548e679 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - まどさん» 私もギョンスペンなんです！だからちょっとギョンスの回、力入ってます(笑)そんなふうに喜んでもらえて良かったです！コメントをパワーに頑張ります！ (2018年3月8日 0時) (レス) id: 1af2ef9880 (このIDを非表示/違反報告)
まど - すっごく面白いです！メンバーそれぞれの色が違ってめっちゃきゅんとします。。。！ギョンスペンなのでギョンスの回では素敵すぎて叫びました笑更新頑張ってください！ (2018年3月7日 19時) (レス) id: 348d09fd4a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ヨルヨルさん» はじめまして！うわーありがとうございます！お察しの通り短編とか言いつつ、まとめて長編って感じの作品になってます(笑)更新頑張ります！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: 1af2ef9880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2018年2月27日 0時
