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チャニョルと初めてあったのは、
たったの3ヶ月前の雨の日のこと。
バス停で折りたたみ傘の雫を落としていたら
お化けみたいにずぶ濡れのチャニョルが隣に来て
思わず笑っちゃったんだっけ。
笑われた彼はちっとも気を損ねないで
あは、びしょ濡れで面白いでしょ、僕。と
満点の笑顔で私の隣にもう一歩近づいて、
おそろしい早さで
私の懐というか、
パーソナルスペースというか、
とにかくほんの数分で友達になった。
私は彼になんの足しにもならない薄手のハンカチを
貸してあげて、彼は私にたくさんの騒がしいくらいの楽しい話をしてくれた。
「Aっていうの？...へ〜。」
「へーって...そういう時は思ってなくても
いい名前だねって言うでしょ？」
「あ、いやいや、ちげーよっ」
ちゃーんとおぼえるぞーって思ってたの！と
痛くないの？ってくらいにばしばし頭を叩いて
うはは！と笑いかけてくるびしょ濡れ。
「おれ、チャニョルね。パクチャニョル！」
「チャニョル...へーいい名前だねー。」
「うっわ、ぼーよみ。ちゃんと覚えろよ―？」
「嫌でも覚えるよ、
こんなびしょ濡れ滅多にいないもん。」
それもそっか！ってまた豪快に笑う彼の隣でつられて笑っていると、その揺れる前髪から雨がはねて、早くお風呂に入ってあったまって欲しいと思った。
でもそんなふうに私が彼の話からよそ見をしているとは知らないでチャニョルは楽しそうに会社のおかしな上司の話をし続けていた。
外の雨を忘れてしまうくらい楽しげな彼との、
妙な関係のはじまりのお話。
そういえば、
あの時彼の濡れたシャツから香ったのは
確かにラベンダーだったのかも。
To be continued→
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ねこたん(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します！このお話読ませてもらってます✨応援してます！ (2021年11月11日 20時) (
レス) @page6 id: d1f46be94a (このIDを非表示/違反報告)
myuu.(プロフ) - 情景が頭に浮かんでほんときゅんきゅんしながら読ませていただきました！ミンソクさんのお話だいすきです。。。続き楽しみに待ってます\ / (2018年4月27日 0時) (レス) id: c71548e679 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - まどさん» 私もギョンスペンなんです！だからちょっとギョンスの回、力入ってます(笑)そんなふうに喜んでもらえて良かったです！コメントをパワーに頑張ります！ (2018年3月8日 0時) (レス) id: 1af2ef9880 (このIDを非表示/違反報告)
まど - すっごく面白いです！メンバーそれぞれの色が違ってめっちゃきゅんとします。。。！ギョンスペンなのでギョンスの回では素敵すぎて叫びました笑更新頑張ってください！ (2018年3月7日 19時) (レス) id: 348d09fd4a (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ヨルヨルさん» はじめまして！うわーありがとうございます！お察しの通り短編とか言いつつ、まとめて長編って感じの作品になってます(笑)更新頑張ります！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: 1af2ef9880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2018年2月27日 0時
