デビュー ページ20
12月16日
『うーーー………』
「大丈夫やって。センターもばっちしやったやん」
『分かっとるけど……』
次々に順位が発表されていって、拓実も嬉しそうやけど…不安そうな顔してる
大丈夫よね？…夢を、掴むんやもんね
《続いて第3位の発表です。ぱっと人目をひきつける力とステージで放つ存在感。彼こそ天性のアイドルです》
『たく、』
《川西拓実！！》
キャーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！
「…っ拓実……！！」
「っ」
拓実
ほんまに凄いよ
拓「っ」ﾊﾞｯ
私の自慢の弟だ
『何なん！？凄すぎる！！！さっすが私の弟！！』
「A、そろそろ拓実離してあげ〜苦しそうやろ？」
拓「ええよええよ…俺もすぐ韓国行かなやし、寂しくなるわ…」
「何か出前でもとるか？？」
拓「いや、お母さんとお姉ちゃんのご飯がいい！」
「え、A料理できるん？」
『ふふん、めちゃくちゃ上手いから！前拓も疑ってきたけど食べさせたらおかわりしよったし！！』
「まあそろそろAも結婚考えんとやしねえ」
「「「結婚！？！！！？！」」」
『うわびっくりした』
「ま、まだはやいんやないか？」
「まだ22……」
拓「結婚って仕事安定してきてからちゃう！？」
「我が家の男性陣はみんな心配症やねぇ。もう4年目やろ？」
『そうやねぇ…まぁでも、結婚はまだいいかな。しばらくは拓実の応援せんと！…あと、仕事……』
拓「お姉ちゃんなら大丈夫やって！俺も頑張るから！！」
『…うん！』
「さすが東京、綺麗やな〜」
『ね！』
「あ、カフェオレあるやん…飲む？？」
『！うん。ええの？』
「おう、行ってくるから待っとって！」
【結婚考えんとやしねえ】
…結婚、か
考えてるのかなあ
ﾌﾟﾙﾙｯﾌﾟﾙﾙｯ『！もしもし、拓？どうしたん、こんな時間に…あはは、メリークリスマス。ケーキは食べれるん？？…うん、うん』
「おまた………」
『…うん……！ごめん、拓。また電話しよ。うん、バイバイ。…ごめん！電話かかってきちゃって。クリスマスやから休憩長めなんやって』
「…お前ほんま弟と俺どっちが大事なん？」
『……え？』
ﾊｯ「なんてな！！ほんま拓実ばっか構いすぎやねん！！彼氏俺やろ！？」
『！当たり前やんそんなの！』
びっくりした
…確かにデート中に良くなかったかな
「…」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2024年3月21日 15時
