ニート極めてたら弟に駆り出された件【JO1】 (ページ11)

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練習相手ページ11

高3の時に付き合った人がいた

好きだった

結婚の話も出てた

あの人と一緒になるんだと信じて疑わなかった

「『……』」

ｼｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝｯ

瑠(…グイグイ行く純喜より俺の方が話しやすいだろうって任されたけど……俺も人見知りなんだよ…！)

き…気まずい……

早く来すぎじゃない？？まだ出発まで30分くらいあるけど…！？みんないっつも来るの10分前とかなのに！

瑠「…あの、」

『！は…はい…？』

瑠「えっと…Aさんって全然訛ってないですよね」

『え？』

瑠「僕達と話す時標準語じゃないですか。上手いなって思って…関西勢はみんな頑張ってもちょっと訛っちゃってるから」

『………』

瑠(…もしかして、地雷踏んだ！？)

『半年前まで、東京で仕事していて』

瑠「！そうなんですか？」

『営業だったんです。こっちの人は訛りが怖いって思う人もいるみたいで…頑張ってなおしました。実家で過ごしてたら訛りが戻ってきちゃったんですけど…』

瑠「！凄いですね。…今もお上手ですよ」

『本当ですか？』

瑠「本当です。………あの、僕達タメだし敬語外して話しませんか？」

『…ぇっ』

瑠「ていうか、俺らに対しては全員タメ口で良いですよ。敬うようなやつもいないし」

『そ、それは…』

瑠「俺も人見知りだから、気持ちは分かるんだけど…やっぱり、こういうのって形からだと思ってて」

…人見知り！？

瑠「多分、俺達お互いそうだから今向き合っても絶対目合わないと思う」

…………それはそう……絶対目とか見れない、怖い…

瑠「…あんまりこういうの言わない方がいいのかもだけど、拓実がほんとに心配してて」

『！……そう、ですよね。分かってるんです。…私も頑張ろうとは思うけど…思うだけで……』

瑠「じゃあ、俺が人と喋る練習相手になる」

『…え？』

瑠「俺も知らない人が苦手だから、少しずつお互いのこと知って…お互いの人見知りがなおったらいいかなって」

『……それは、えっと…』

…瑠姫くんは同級生だし、優しい人って言うのは分かってる

『………瑠姫くんにメリット、ある…？』

瑠「俺もこれでまた1人友達が増えるし、拓実の裏話も聞けるかもしれないでしょ？」

『……ふふ、みんな拓実の弱みを握りたいの？』

瑠「それはもう。…Aって呼んでいい？」

『！…うん、じゃあ…よろしくお願いします。瑠姫くん』